> タレントのビートたけし(63)が、脚本家・倉本聰氏(75)が書き下ろしたTBS系スペシャルドラマ「歸國(きこく)」(8月14日・後9時)に主演 することが14日、分かった。現代の日本に亡霊となって現れる日本兵の物語。たけしは浅草出身の元テキ屋・大宮上等兵を演じる。小栗旬(27)、塚本高史 (27)、向井理(28)ら豪華俳優が共演。制作費に数億円をかけた大作となる。

 たけし主演で倉本氏の傑作がドラマ化される。

 「歸國」は1955年に発表された故・棟田博さんの短編小説「サイパンから来た列車」を基に倉本氏が書き上げた作品で、昨年6月に舞台化。今回のドラマ で新たに脚本を書き直した。演出は「ふぞろいの林檎たち」「高校教師」を手掛けた鴨下信一(75)氏。

 2010年8月15日の終戦記念日に、無人の東京駅に戦死した日本兵が“英霊”として降り立ち、変わり果てた日本の現状を目撃するストーリー。戦争の根 絶を訴えるだけでなく、悲劇を忘れ、豊かさを謳歌(おうか)している日本人の現状を問う。

 倉本氏は「もう先のない僕らの世代が、一つの時代の小さな証人として残しておかねばと思い書き下ろした」と説明。倉本作品のドラマ化は08年のフジ系 「風のガーデン」以来。「戦後10年目と戦後60年たった日本人の心情は極端に変わってしまった。これは鎮魂のドラマであり、怒りと悲しみのドラマ」と力 を込める。

 たけしが演じるのは英霊の一人で、浅草出身の元テキ屋・大宮上等兵。戦時中に苦難をともにした妹の悲惨な今を目の当たりにし、重大な“違反”を犯す役ど ころだ。舞台版は倉本氏が開設した俳優・脚本家養成学校「富良野塾」出身者が出演したが、制作側は「浅草出身の役柄ならたけしさんしかいないと思った」と 説明。たけしも脚本に感銘を受け、倉本氏との初タッグが実現した。

 監督と主演を務めた映画「アウトレイジ」が公開中のたけし。ドラマ出演は東条英機役を演じた08年の同局系「あの戦争は何だったのか」以来。今月下旬か ら撮影するたけしは「東条英機の役からは、だいぶ降格されちゃったけど、こっちの方がオイラにとっちゃ、すんなりくるかな」と意欲満々だ。

 数回にわたる交渉の末、テレビドラマ初となる靖国神社での撮影も行われる。豪華出演者による大型ドラマは話題を呼びそうだ。

 ◆競演陣も超豪華 
○…小栗は元音楽家の木谷少尉役で生き別れた恋人を訪れる。「自分も憂えているようなことが台本に書かれていて、作品を通して自分た ちが伝えることができるのが楽しみです」とコメント。

向井、
塚本を始め温水洋一(45)、遠藤雄弥(23)、生瀬勝久(49)、ARATA(35)が英霊 として出演。木谷の恋人の戦時中を堀北真希(21)、現代を八千草薫(79)、たけし演じる大宮の甥を石坂浩二(68)が演じる



Who killed Cock Robin?
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すごいっ! 三連続で向井理君関連の記事だ。まさに時代の寵児?