> 川島海荷とお笑いコンビ「はんにゃ」の金田哲 が主演する「私の優しくない先輩 」の試写会が6月29日、東京・秋葉原UDXシア ターで行われ、出演の児玉絹世 と山本寛 監督が舞台挨拶に立った。
同作は、妄想が趣 味の女子高生・イリオモテヤマコ(川島)が、あこがれの南先輩(入江 甚儀 )に宛てたラブレターを、キモくてウザい不破先輩(金田)に見られたことから起こる騒動を描いた青春恋愛劇。児玉はヤマコの根暗な同級生・喜 久子を演じている。
「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「かんなぎ」といった人気アニメを手がけ、「ヤマカン」の通称で親しまれる山本監 督は、今回が実写初挑戦。過去の代表作では毎回ダンスシーンを取り入れており、今回も川島演じるヤマコが歌う広末涼子 のカバー曲「MajiでKoiする5秒前」にのせたダンス シーンが登場する。この日は児玉が、AKB48などのダンスで知られる振付師・夏まゆみ の振り付けによるダンスパフォーマンスを披露し、観客を沸 かせていた。
山本監督は、「仕事をなんでもいいからくださいと(製作の)アスミック・エースに営業をかけたら、脚本が送られてきて、喜ん で引き受けたら実写だった。本業はアニメだとは思っているけど、学生時代に舞台も含めてひと通りやったし、実写、アニメの線引きはあまりしていない。演出 家の仕事は変わらない」と実写に挑んだ経緯を説明。しかし、児玉が「実写なんだけど、キャラクターとかにアニメっぽさがある」と話すと、山本監督は「アニ メ監督がよくやる失敗ね。僕もやっちゃったのかなあ」とぼやいて笑わせた。
ダンスシーンはワンカットの長回しで撮影。山本監督は「ダンス はもう『かんなぎ』で終わりにしたつもりだったんだけど、プロデューサーがうるさいから入れた。その代わり、撮影は長回しで、振り付けには夏先生をという 条件を出した。無茶ぶりだと思っていたら、本当に両方とも用意されたのでやった」と裏話を暴露。そして、「6テイク回して、一番勢いのある1テイク目を 使った」と話した。
「私の優しくない先輩 」は 7月17日より全国で公開。