今年の夏は、ゴールデンウィークと並んで強力作がめじろ押しで、興行関係者の間でも特に期待が高まっている。そうい う意味では、6月は夏につなげるためにそこそこのヒットがあれば御の字だったはずだった。しかし、映画『告白』は4週連続首位を記録するなど、予想外の大 ヒットを記録し、うれしい悲鳴が上がっている。週末2日間の興収は2億8,937万9,900円、動員が21万888人。しかも3週連続で前週比 100.3%(興収比)と、公開以来まったく動員の勢いが衰えていないというのは驚きとしか言いようがない。23日間の累計興収は21億6,472万 2,900円、累計動員は165万9,055人となった。配給元の東宝では、30億円突破は時間の問題としている。特に10代から20代にかけての若い観 客層による口コミが浸透しており、特に土日では若い観客の集客が目立つ。シネコンでも上映回数を増やすところがあったそうだ。今後、夏の強力作を迎え入れ る中で、どのように本作の興行が推移していくか、注目である。
今週は大幅な動きがなく、1位から8位までが先週と同順位をキープしている結果になった。2位は映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE YELLOW お宝 DE エンド・パイレーツ』、3位は映画『アイアンマン2』、4位は映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』が土日2日間成績で動員前週比80%以上をあげる好 調な推移をみせ、累計成績は動員100万人を突破した。そして5位の映画『ザ・ウォーカー』は、9日間の累計興収が2億6,155万1,700円、累計動 員が21万7,412人という結果になった。
そして6位は北野武監督作の映画『アウトレイジ』、7位は公開11週目を迎えた映画『アリス・イン・ワンダーランド』が同順位をキープ。DVD発 売によって上映回数が減ったにもかかわらず、ディズニー配給作品の中で日本興収歴代2位の売り上げを誇るなど、順調な興行を見せている。そして8位は公開 3週目を迎えた映画
『FLOWERS フラワーズ』が同順位をキープ。公開16日間の累計興収は2億9,424万950円、動員は25万1,679人となっている。そして9位は映画『孤高のメ ス』がワンランクアップ。内容の良さが口コミで広がり、動員前週比80%以上という順調な興行を見せている。そして10位は映画『瞬 またたき』がワンランクダウンという結果になった。そして6月25日、マイケルさんの命日に合わせて公開された映画『マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップの素顔』は11位と、惜しくもベストテン圏外でのスタートとなった。