> 歌手・浜崎あゆみ(31)が、2009年に行った全国ツアーを3Dライブ映画「A3D(エースリーディー)」として8月28日から劇場公開することが 14日、分かった。日本アーティスト最速で昨年7月から3D撮影を開始し、世界的にも貴重な3Dカメラをのべ22台使用して3会場6公演の模様を収録し た。浜崎が使用した3DカメラはW杯南アフリカ大会にも投入され、世界へと迫力画像を配信。“世界仕様”で3D映像となったあゆが劇場スクリーンから飛び 出すことになる。
  ◇  ◇
 ヘソ出しミニスカサンタ、チアガール、マーメイドドレス…と10変化しながら熱唱するあゆが、3D映像となって目の前に飛び出すことになった。3D化さ れるのは、全国12都市を熱狂させたツアーの名古屋、福岡、東京・代々木の3会場6公演を特別編集したもので、迫力のステージがスクリーンで再現される。

 浜崎サイドは、あゆのステージを見たことがないファンへのアプローチや、新たな試みであることから3D作品の製作を企画した。ただ、現在、日本に約30 台ある3Dカメラは当時、8台しかなく、ライブ全体をカバーするため、約2億円を投じ、急きょ5台の3Dカメラを準備。この“あゆ仕様”のカメラはその 後、サッカーW杯南ア大会でも使用された。

 アーティストのライブを3D映画化した作品は、昨春公開の英ロックバンド・U2の「U23D」が有名だが、浜崎の今回の作品は日本アーティスト最速撮影 となる。
 作品は8月27日に東京・TOHOシネマズ六本木ほか一部劇場では先行上映、翌28日から全国65館以上で公開が決定。専用メガネをかけて視聴すること で、あゆのダンサブルなステージが奥行きある映像で楽しめる。

 新曲「MOON/blossom」を14日にリリースするなど、夏を全力疾走する浜崎は「映画館ならではの迫力が感じられる、そして3Dだからこそ再現 できた、臨場感あふれる作品に仕上がりました。これをきっかけに私のライブを見たことがない方にも興味を持っていただけるとうれしいです」と期待を寄せて いる