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浅草 宝どり
住所:東京都台東区浅草1-1-16 HK浅草6F
電話番号:03-5806-2425
評価:
本文はここから
店名が「宝どり」というぐらいですから、ここ本来は地鶏が美味しいと評判のお店なんですけど、でも私が今回どうしても食べたかったのは鱧なんです、 はも。
地鶏はね、美味しいと評判のお店は東京近郊にだって他に幾らでもありますが(そこまで多くはないかな?)、鱧(はも)と来たらこれは滅多に食べられない! 東京で鱧のお造りを出してくれるお店があるっていうなら、それが浅草だろうがどこだろうが駆けつけますよ、私! はい、ちなみにワタクシにとって浅草は外国も同然、駅から30秒のお店にたどりつくのに炎天下えっらい遠回りをして交番ふたつと観光案内所で道を聞いてようやく辿り着きましたよ。
それでも京都に行くのに比べたら、全然苦労じゃないんだもんね。
そう、「鱧」は京都の夏の風物詩。
毎年この時期になるとテレビで紹介されますからご存じの方も多いでしょうが、実は関東ではほとんど出回っていない食品なのでございます。デパートの食品売り場なんかでたまに見かけるぐらいかな?
私学生の時に芦屋に住んでる友達の家に遊びに行って、そこのお母様に鱧でおもてなしを受けたことがあるんですよ。その時はお吸い物に入っていたのを頂いたんですが、その味が忘れられなくって!
そのお母様、それからほどなく、まだ40代だというのに病を得て儚くなってしまわれて……。
美しい方だったので、美人薄命というのは本当なんだとしみじみ思ったものです。
私にとって「鱧」は学生の時の友情と、お世話になったお母様との大切な思い出の味。
だからず~~~っともう一度食べてみたいと思っていて、でも関東じゃ食べられなくて、かといって関西に行く機会もなくて、そのまま歳月が流れて幾星霜みたいな、私にとっては思い出と憧れが渾然一体となった死ぬ前にもう一度食べておきたい食品ナンバーワンだったんですよ。
それが東京の浅草で食べられるっていうんなら、慣れない電車を乗り継いで外国人観光客に混じって道を尋ねる列に並んでも、石にかじりついてでも尋ねていきますね、「浅草 宝どり」。屋号の「宝」は私にとっては本当に「宝」のような輝きを帯びて見えますよ。
さて文字通りの紆余曲折のあと(ホントに駅から30秒の所にあったのに、辿り着くのに30分かかったのは何故?)、ようやく辿り着いた「宝どり」さんで「鱧が食べたいんです」と入りしなにいきなりうったえて、でも予約はしてない旨伝えるとちょっと困った顔をされてしまいました。
なんでも今丁度京都の祇園祭の真っ最中で、鱧はほとんどがそちらに行ってしまうためこちら関東では数を手に入れるのが難しいんだそうです。ひえ~、何も知らずにのこのこ行ってすみません!
それでも私の「鱧を食べたい」という決死の形相がスゴかったのでしょうか、奥から現れたマスターと覚しき男性が快く迎え入れてくれて、無事憧れの「鱧のお造り」を食べられる運びとなりました。
テレビなどでよく紹介されていますが、鱧という魚は小骨が多く下ごしらえに「骨切り」という技術が必要なんですが、これが大変難しいそうで板前さんの腕の見せ所になっているそうなんです。
> 骨切りとは、鱧に多くある小骨を身ごとミリ単位で細かく切っていきます。これを皮一枚を残すのが職人の技です。これによって鱧独特の食感が生まれるのです。
骨切りした後、湯引きをし、一気に氷水に落とします。別名「鱧の落とし」という由縁です。
こうすることで、まるで花が咲いたような仕上がりになります。
これに梅肉を添えて是非お召し上がりください 。
これが上手く仕上がると本当に綺麗なんですよね!
鱧を待つ間、冷たいおしぼりと熱いお茶が供されました。
居酒屋といいつつ、綺麗で洒落た店内は女性客だけでも入れそうな明るい雰囲気♪ 雷神と風神の絵の間にはほおずきの鉢植え。静かでほっとするような空間がすでにおもてなしの一部となってます。
念願の鱧登場! 梅肉の赤が白身に映えて、まるで和菓子のようです。
笑顔の素敵な板前さんが「徳島産の鱧です」と教えてくれました。
涼しげな白の皿にわさびともみじの緑がさわやかです。
器と料理のバランスも見事で美しいですね♪
グリーンの細い細い千切りは、キュウリでできたつま! びっくり!
色も綺麗ですが、食べてももちろんキュウリの味がしてGOOD!
そしてこれぞ「鱧の落とし」で綺麗に花開いたお作り! 美味しそう!!
板前さんの技術の高さが伺えますね。
一口サイズなのでわさびをつけてそのまま箸でつまみ、醤油をつけてお口に入れます。味は淡泊ですが、この歯ごたえがたまりません! 細かく刻まれた骨は決して邪魔にならず、それでいてこりこりした噛みごたえを与えてくれるのですよ。じっくり噛みしめる内にじわっと唾液が湧いてきて、食欲もどんどん湧いてきます。
鱧が夏の風物詩として京都で親しまれている理由がよくわかりました。
このさっぱりした味わいなら、例えば夏バテで「そうめんしか食べられない」と言っているような人でも全然問題なく食べられるものです。それでいてそうめんのようにつるつる流し込むのではなくしっかりとした歯ごたえがありますから、よく咀嚼する内に唾液が充分分泌されそれによって食欲も増進するのでしょう。盆地である京都の蒸し暑い夏を乗り切るにはもってこいの一品です。
「浅草 宝どり」で鱧を噛みしめながら、友達の家でごちそうになった日の事を懐かしく思い出していました。あの時、鱧を初めて食べるとキャーキャー騒ぐ北海道出身の私達を優しく見守っていてくれたお母様のことも……。
お酒が欲しくなりましたが、この日はその後他に用があったのであきらめました。
飲むんだったらビールよりも日本酒の方が合いそうです。淡麗辛口でキリリと冷えたヤツ。「浅草 宝どり」にはいろんな種類の日本酒が揃っていそうですから、今度マスターにぴったりのを教わろうと思いました♪
笑顔の可愛い板前さんも親切で気さくなマスターも可愛くて力持ちな女性スタッフさん達もみんな気持ちよく、味わいも客あしらいも最高のお店でした。
今度は友達と一緒に思い出の鱧を食べに行こうと思います。
もちろんその時は予約して♪
地鶏と旬のおつまみと・・ 浅草宝どりファンサイト応援中
浅草 宝どり
住所:東京都台東区浅草1-1-16 HK浅草6F
電話番号:03-5806-2425
評価:
本文はここから
店名が「宝どり」というぐらいですから、ここ本来は地鶏が美味しいと評判のお店なんですけど、でも私が今回どうしても食べたかったのは鱧なんです、 はも。
地鶏はね、美味しいと評判のお店は東京近郊にだって他に幾らでもありますが(そこまで多くはないかな?)、鱧(はも)と来たらこれは滅多に食べられない! 東京で鱧のお造りを出してくれるお店があるっていうなら、それが浅草だろうがどこだろうが駆けつけますよ、私! はい、ちなみにワタクシにとって浅草は外国も同然、駅から30秒のお店にたどりつくのに炎天下えっらい遠回りをして交番ふたつと観光案内所で道を聞いてようやく辿り着きましたよ。
それでも京都に行くのに比べたら、全然苦労じゃないんだもんね。
そう、「鱧」は京都の夏の風物詩。
毎年この時期になるとテレビで紹介されますからご存じの方も多いでしょうが、実は関東ではほとんど出回っていない食品なのでございます。デパートの食品売り場なんかでたまに見かけるぐらいかな?
私学生の時に芦屋に住んでる友達の家に遊びに行って、そこのお母様に鱧でおもてなしを受けたことがあるんですよ。その時はお吸い物に入っていたのを頂いたんですが、その味が忘れられなくって!
そのお母様、それからほどなく、まだ40代だというのに病を得て儚くなってしまわれて……。
美しい方だったので、美人薄命というのは本当なんだとしみじみ思ったものです。
私にとって「鱧」は学生の時の友情と、お世話になったお母様との大切な思い出の味。
だからず~~~っともう一度食べてみたいと思っていて、でも関東じゃ食べられなくて、かといって関西に行く機会もなくて、そのまま歳月が流れて幾星霜みたいな、私にとっては思い出と憧れが渾然一体となった死ぬ前にもう一度食べておきたい食品ナンバーワンだったんですよ。
それが東京の浅草で食べられるっていうんなら、慣れない電車を乗り継いで外国人観光客に混じって道を尋ねる列に並んでも、石にかじりついてでも尋ねていきますね、「浅草 宝どり」。屋号の「宝」は私にとっては本当に「宝」のような輝きを帯びて見えますよ。
さて文字通りの紆余曲折のあと(ホントに駅から30秒の所にあったのに、辿り着くのに30分かかったのは何故?)、ようやく辿り着いた「宝どり」さんで「鱧が食べたいんです」と入りしなにいきなりうったえて、でも予約はしてない旨伝えるとちょっと困った顔をされてしまいました。
なんでも今丁度京都の祇園祭の真っ最中で、鱧はほとんどがそちらに行ってしまうためこちら関東では数を手に入れるのが難しいんだそうです。ひえ~、何も知らずにのこのこ行ってすみません!
それでも私の「鱧を食べたい」という決死の形相がスゴかったのでしょうか、奥から現れたマスターと覚しき男性が快く迎え入れてくれて、無事憧れの「鱧のお造り」を食べられる運びとなりました。
テレビなどでよく紹介されていますが、鱧という魚は小骨が多く下ごしらえに「骨切り」という技術が必要なんですが、これが大変難しいそうで板前さんの腕の見せ所になっているそうなんです。
> 骨切りとは、鱧に多くある小骨を身ごとミリ単位で細かく切っていきます。これを皮一枚を残すのが職人の技です。これによって鱧独特の食感が生まれるのです。
骨切りした後、湯引きをし、一気に氷水に落とします。別名「鱧の落とし」という由縁です。
こうすることで、まるで花が咲いたような仕上がりになります。
これに梅肉を添えて是非お召し上がりください 。
これが上手く仕上がると本当に綺麗なんですよね!
鱧を待つ間、冷たいおしぼりと熱いお茶が供されました。
居酒屋といいつつ、綺麗で洒落た店内は女性客だけでも入れそうな明るい雰囲気♪ 雷神と風神の絵の間にはほおずきの鉢植え。静かでほっとするような空間がすでにおもてなしの一部となってます。
念願の鱧登場! 梅肉の赤が白身に映えて、まるで和菓子のようです。
笑顔の素敵な板前さんが「徳島産の鱧です」と教えてくれました。
涼しげな白の皿にわさびともみじの緑がさわやかです。
器と料理のバランスも見事で美しいですね♪
グリーンの細い細い千切りは、キュウリでできたつま! びっくり!
色も綺麗ですが、食べてももちろんキュウリの味がしてGOOD!
そしてこれぞ「鱧の落とし」で綺麗に花開いたお作り! 美味しそう!!
一口サイズなのでわさびをつけてそのまま箸でつまみ、醤油をつけてお口に入れます。味は淡泊ですが、この歯ごたえがたまりません! 細かく刻まれた骨は決して邪魔にならず、それでいてこりこりした噛みごたえを与えてくれるのですよ。じっくり噛みしめる内にじわっと唾液が湧いてきて、食欲もどんどん湧いてきます。
鱧が夏の風物詩として京都で親しまれている理由がよくわかりました。
このさっぱりした味わいなら、例えば夏バテで「そうめんしか食べられない」と言っているような人でも全然問題なく食べられるものです。それでいてそうめんのようにつるつる流し込むのではなくしっかりとした歯ごたえがありますから、よく咀嚼する内に唾液が充分分泌されそれによって食欲も増進するのでしょう。盆地である京都の蒸し暑い夏を乗り切るにはもってこいの一品です。
「浅草 宝どり」で鱧を噛みしめながら、友達の家でごちそうになった日の事を懐かしく思い出していました。あの時、鱧を初めて食べるとキャーキャー騒ぐ北海道出身の私達を優しく見守っていてくれたお母様のことも……。
お酒が欲しくなりましたが、この日はその後他に用があったのであきらめました。
飲むんだったらビールよりも日本酒の方が合いそうです。淡麗辛口でキリリと冷えたヤツ。「浅草 宝どり」にはいろんな種類の日本酒が揃っていそうですから、今度マスターにぴったりのを教わろうと思いました♪
笑顔の可愛い板前さんも親切で気さくなマスターも可愛くて力持ちな女性スタッフさん達もみんな気持ちよく、味わいも客あしらいも最高のお店でした。
今度は友達と一緒に思い出の鱧を食べに行こうと思います。
もちろんその時は予約して♪
地鶏と旬のおつまみと・・ 浅草宝どりファンサイト応援中