■「夏の恋は虹色に輝く」(フジ、月曜午後9時)

 売れない二世俳優、楠大雅を演じている。大物俳優の父を持ち、自分の見え方を気にするあまり頭でっかちで理屈ぽい…そんな一癖ある役柄だが、脚本家の大 森美香さんからは、「大雅くんはあなたにぴったり」と太鼓判を押されたとか。

 「脚本を読んでいると彼の行動や思っていることに共感する瞬間が多くて。神経質で小心者で、人にどう見られているかすごく気になるところなども、ああ、 わかるなあと思います」

 竹内結子演じるポジティブな大人の女性と出会い、大雅がどんな成長を遂げるのか、楽しみだと笑う。

 言わずと知れた人気アイドルグループ「嵐」のメンバーである。10代でデビュー。歌手、俳優のほか最近はバラエティーもこなす。当初は「自分をこう見せ たい」という強い思いがあったが、経験を積む中で考え方は変化してきたという。

 「こういう風に見えたいと思っても、思い通りにはならないとあきらめがついてきたというか。自分がやらせてもらっていることは全部、共同作業なので、い つからか、自分一人でコントロールしようとは思わなくなりました」

 与えられた“役”をどう演じるか。意見も言うが、現場で働くスタッフたちの思いも抱いて仕事に臨んでいる。

 「僕は自分が何でも屋だと思っています。俳優というには俳優さんに申し訳ないし、歌手とも言えない気がする。でも、何でも屋であることのプライドを持っ て、やりたいなと思っているんです」

■10の質問聞いてみました

Q1 自分の性格を一言で言うと? 座右の銘も例えてください

「意外にいい奴(笑)。継続は力なり」

Q2 休日は何をしていることが多い

「体を動かしたり、本を読んだり、舞台を見に行ったり、その日、自分がやりたいことに合わせて動いています」

Q3 マイブームは

「音楽を聴くことかな。最近だと嵐の曲ばっかり聴いてますね。ライブ前なので」

Q4 他人がして許せないマナー違反は

「口に物を入れてしゃべること」

Q5 どんな女性に魅力を感じる

「しなやかでたくましい女性が好きです」

Q6 尊敬する人は

「年上の人。リスペクトという感じではなくて、長く生きているということだけで敬うべきだなと思います」

Q7 演じる上で転機となった作品は

「少しずついろんなことを学び、できないことを実践してきたので、その時を境にというよりも、徐々にですね」

Q8 感銘を受けた本は

「栗城(くりき)史多(のぶかず)さんの『一歩を越える勇気』。素敵な言葉がたくさん詰まった本で、刺激をもらいました」

Q9 タイムスリップするならどの時代に行きたい

「日本の高度成長期といわれた昭和30年代に行ってみたい。生活がどんどん豊かになっていくのを実感したい」

Q10 これまでもらったプレゼントでうれしかった物は

「極論をいうと、この体ですかね。健康体であるということです」

 <まつもと・じゅん>昭和58年8月30日、東京都出身。平成11年、アイドルグループ「嵐」を結成。同年「A・RA・SHI」でCDデビュー。俳優と してはドラマ「ごくせん」「花より男子」「バンビ~ノ!」などに出演。映画、舞台でも活躍している。