>6月30日に32歳で急逝した韓流スター、パク・ヨンハさんを追悼する献花式が18日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、日本での冬ソナブーム の一翼を担ったヨンハさんの人気ぶりを示すように1万4200人ものファンが詰め掛けた。日本国内で行われる異例の海外アーティスト追悼イベントとなった が、ファンは早朝から列を作り、早すぎる別れを惜しんだ。
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ヨンハさんは、優しい笑みを浮かべてステージに立っていたはずだった。6月からスタートさせた全国ツアーの東京公演を行うはずだった国際フォーラム。 ファンにとって、その場所がお別れの会場となるとは思いもよらなかった。
午前10時から始まった献花式。始発電車が到着する午前5時ごろから列ができ始め、開場時には4000人に膨れ上がった。午後になっても列は途切れるこ とがなく、最終的に献花したファンは1万4200人に上った。海外アーティストが日本で追悼式を行うこと自体異例だが、ヨンハさんが日本で愛されていたこ との証しとなった。
祭壇はツアーセットをそのまま使用した。中央に葬儀の時と同じ遺影が、その隣には愛用していたギブソンのアコースティックギターが飾られた。ファンは思 い出をかみしめるように静かに白いカーネーションを手向けたが、あちこちですすり泣く声が聞こえた。
今月16日に来日した、ヨンハさんの母ら肉親も献花した。ヨンハさんの母は会場の片隅で、息子を愛してくれた日本ファンの様子を見守り、感謝していたと いう。また、親交のあったつんく♂もめい福を祈るために来場した。
所属事務所はファンクラブは当面存続することを決定。集まったファンからは「フィルムコンサートを開いてほしい」「ゆかりの地を巡るツアーを企画してほ しい」という要望も出されており、ファンの心には、あの笑顔がしっかりと刻まれているようだ。