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>日本のテレビアニメーション「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親、富野由悠季監督が第14回富川国際ファンタスティック映画祭に出席するため韓国を訪 問した。
 
先ごろ聯合ニュースのインタビューに応じた富野監督は、「ガンダムはもうやらない」としながらも、ガンダムの延長線上で同じジャンルの作品は手掛けていと の考えを示した。今は新しいジャンルに挑戦することは無理だが、ロボット物は世界観を描くのに便利なアイテムだと話した。
 
富野監督は、インタビューの中で「世界観」という表現を何度も使った。作業を行うときも、作品の一貫した世界観を構想することを何よりも優先するそうだ。
 
実際の社会を反映した世界観と哲学的メッセージが込められたガンダムシリーズを最初に作ったときは、スポンサーから巨大ロボットを作るよう求められるな ど、キャラクターの条件が決まっていたという。
 
「深刻でリアルにみえる世界観とは何かを考えました。人間型ロボットが戦争することを考え、そのうち宇宙戦争までに発展しました。ガンダムの世界観が暗い という人もいますが、戦争物を作るときは幸せな状況を描くことはできません。アニメなのだから、戦争物でも活気があふれる楽しいものにした方がよいという 人もいますが、ガンダム以前の作品にそういうものが多かったので、新しい挑戦がしたかったのです」。
 
ガンダムシリーズは続編、世界観を受け継いだ派生作品が作り続けられている。富野監督は、新たな世界観を作り出してこそ発展できると重ねて強調した。
 
これまでにガンダムシリーズをどれだけ制作してきたか覚えていないという富野監督。次の作品の妨げになるため、意識的に覚えないようにしているのだとか。 最近はガンダムについて考えるインタビューが多いため、新しいものを創造する上では良くない影響を受けているようだとも語った。「常に同じものを追求して いては以前の作品を超えることは難しい。フリーランサーなので、アニメの演出は死ぬまで続けなければならないでしょう」。
 
15日に開幕した富川国際ファンタスティック映画祭では、劇場版「機動戦士ガンダム」1~111、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」、「機動戦士Zガン ダム」1~111の7作品が上映される。