> 大沢たかおが主演する「桜田門外ノ変 」の完成報告会見が7月25日、茨城・水戸の千波湖畔にある“桜田門外周辺オープンセット”で行われ、大沢をはじめ、渡辺裕之 、本田博太郎 、渡部豪太 、佐藤純彌監督が出席。歌手のalanが主題歌「悲しみは雪に眠る」を初披露した。
1860 年3月3日、幕政の改革を目指した攘夷派の水戸脱藩士・関鉄之介(大沢)ら18人が、大老・井伊直弼を襲撃・暗殺した事件を通じ、幕末の志士の生きざまを 描く時代劇エンタテインメント。会見場となったオープンセットは、水戸市が所有する約1万3000平方メートルの土地に、桜田門や彦根藩邸など江戸城の桜 田門外周辺をほぼ実寸大で再現したもの。撮影終了後の今年2月20日から一般公開されており、この日は猛暑のなか約2000人のファンが大沢らを迎えた。
大 沢は、「全身全霊で撮った作品。撮影中はとても寒かったが、ボランティアの方々が温かいものを出してくださり、エキストラの皆さんもじっと我慢してくれ た。心から感謝します」と語った。佐藤監督も、「水戸の皆さんの熱い思いがあったからこそ、この作品は完成した。少しでも茨城の知名度が上がればうれし い」と話した。
水戸出身の渡辺は、井伊の首をとったことを確認する検視見届役・岡部三十郎を演じ「生まれ故郷で、日本の歴史の転換期を描 く映画に出演できて光栄。改めて井伊直弼が憎たらしくなりました(笑)」と郷土愛を吐露。水戸烈士に軍資金を提供し、逃亡する関を支援する・桜岡源次衛門 を演じた本田も水戸出身。だからこそ、「田舎から上京し40年。微力ながら、ふるさとにお返しができれば」と胸を張り、「亡き我が父に捧げる思いで演じ た。おやじも喜んでいるはず」と感慨深げだった。
また、主題歌を披露したalanは「信念をもって一生懸命頑張るサムライの姿が格好いい」と大沢らの熱演にほれぼれした様子だった。
「桜田門外ノ変 」は、10月16日から全国で公開。