今年の夏は動員ミリオン超え作品が続出!『アリエッティ』『トイ・ストーリー』『踊る』『ポケモン』『告白』【映画週末興行成績】
>シネマトゥデイ映画ニュース] 子どもたちが夏休みを迎え、夏映画戦線もいよいよ本番。連日のように猛暑が続く中、絶好の避暑地として、冷房の効い た映画館に向かう人も多いようだ。一般的には、猛暑になると景気が上向くと言われているが、映画館でもドリンクの売上げが絶好調。あまりにも売れるため、 ドリンク用の氷が足りなくなってしまった映画館もあったそうだ。強力作が続々公開されるという「品ぞろえ」の良さも相まって、興行界は例年にない活況を呈 している。毎週のようにトップが入れ替わるという混戦続きの7月、最終週のランキングを制したのは、全国525スクリーンで公開されたレオナルド・ディカプ リオと渡辺謙の初共演作『インセプション』だった。先行上映(17日、18日、19日)3日間の成績を含めるというアドバンテージもあって、累計動員数が 約60万人、累計興収が7億7,934万9,900円というスタートダッシュを切った。内訳としては、先行3日間が2億9,078万2,400円、初日3 日間では4億8,856万7,500円となっている。客層も20代、30代の男女から年配層まで幅広い支持を集めている。渡辺謙、レオナルド・ディカプリ オらが来日し、テレビ、雑誌、新聞、ウェブなど精力的にプロモーション活動を行ったことや、集中的なテレビCMなども話題となった。
2位以降の顔ぶれは先週と変わらず、それぞれワンランクずつ順位を下げている。2週目を迎えた『借りぐらしのアリエッティ』は累計動員が206万 2,166人、興収26億1,770万2,260円と、早くも動員200万人を突破。日本テレビ系列の「金曜ロードショー」では、「ジブリ祭り」と題して 4週連続でジブリ作品を放送。23日に放送された映画『となりのトトロ』が平均視聴率20.2%を記録するなど、ジブリブランドは健在。今後の成績に期待 したい。
続く3位は動員260万人を突破した映画『トイ・ストーリー3』、公開4週目の『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』は4位で、累計動員353万1,063人、興収45億9,962万600円を突破した。24日には、寺島進主演のスピンオフドラマ 「逃亡者 木島丈一郎」などのスピンオフドラマが放送され、今後も30日に映画『交渉人 真下正義』、31日に『容疑者 室井慎次』が放送される予定。初動で一気に駆け抜けるのではなく、ロングランさせることを念頭に、じわじわと宣伝を周知させるという戦略を取っているよう だ。本作の亀山千広プロデューサーが目標に掲げる興収100億円にどこまで迫れるか、今後の推移に注目したい。
5位は公開3週目となる『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』。累計動員が169万1,314人、累計興収が17億7,127万2,350円となった。子どもたちが夏休みを迎えたことで、平日の興行をど こまで伸ばすかが今後の興行の行方を占う鍵となりそうだ。ちなみにマインドベース(株)調べの「映画館の座席数シェア」によると、この上位5作品の座席数 シェアの合計が映画館全体の80%を占めているとのことで、公開されたばかりの映画『インセプション』を除けば、全て100万人を簡単に突破した映画ばか りとなっている。
そして6位は映画『エアベンダー』、7位は映画『プレデターズ』。公開8週目の映画『告白』は8位で、累計動員が270万4,838人、累計興収 が35億595万8,000円と、35億円を突破した。そして9位は『必死剣 鳥刺し』となっている。続く10位は、若手俳優・小栗旬の初監督作『シュアリー・サムデイ』。9日間の動員は11万7,726人、興収は1億5,392万 3,450円という結果となっている。11位は映画『それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌』が惜しくもベストテン圏外に落ちた。さらにブレンダン・フレイザーとハリソン・フォード主演の『小さな命が呼ぶとき』が13 位、全米ゾンビ映画史上ナンバー1ヒットを記録したという触れ込みの映画『ゾンビランド』が15位と、両作品とも小規模公開ながら健闘している。