>今週のTSUTAYAレンタルDVDランキングは、先週に引き続き、ジョニー・デップ主演映画『アリス・イン・ワンダーランド』がガッチリと首位を守った。お盆休み、家族と一緒に不思議の国を体験した人も多いのではないだろうか。レンタル版にも数種類の映像特典を収録。「ジョニー・デップが語るマッドハッター」など、本編をより楽しめるインタビューは必見だ。
そして、第2位には映画『第9地区』が初登場した。突如、巨大な宇宙船が飛来した南アフリカを舞台に、第9地区と呼ばれるエリアに隔離されたエイリアンと人間たちの奇妙な関係を描いたこの作品。ドキュメンタリー風に幕開け、人種差別や相互理解といった政治的な視点も盛り込みながら、疾走感あふれるエンターテインメントへと昇華させる手さばきは、お見事の一言。最初はグロテスクに思えるエイリアンたちが、次第にいとおしく見えてしまう点も心憎い。今後のロングヒットを期待したい傑作SFアクションだ。
今週、トップ10内に初登場したのは『第9地区』のみ。以下、第3位に映画『シャーロック・ホームズ』(先週第2位)、第4位に映画『ゴールデンスランバー』(先週と変わらず)、第5位に映画『アバター』(先週と変わらず)、第6位に映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(先週第3位)、第7位に映画『2012』(先週第9位)、第8位に映画『カールじいさんの空飛ぶ家』(先週第6位)、第9位に映画『猿ロック THE MOVIE』(先週第7位)、そして第10位に映画『交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦』(先週第12位)という結果になった。
10週連続でトップ10内をキープしていた映画『サマーウォーズ』はついに第11位に(先週第8位)。先日、日本テレビの「金曜ロードショー」で放送されたことも影響したようだが、この夏休み期間中はまだまだトップ10に返り咲く可能性ありだ。一方、第19位には映画『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』が久しぶりの再登場。こちらは、「金曜ロードショー」での3部作連続放送が始まったばかり。テレビ放映がレンタル稼働を刺激した好例といえそうだ。