>立体テレビの前に立ち、両手の人さし指に特殊な装置を付けると、画面に浮かぶ地球儀のような球体を触って押し縮めたり、引き伸ばしたりできるシステムが
開発された。産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の中村則雄主任研究員(45)らが25日発表した。装置内の小型モーター2個の振動パターンを変化さ
せ、押したり引いたりする感触があるかのように錯覚させるのが特徴。
中村さんは「魚釣りなどのゲームなら3年後、手術シミュレーターや視覚障害者の誘導装置、家電製品のデザイン設計機なら5~10年後に実用化できるのではないか」と話している。
「アイ・キューブ・スペース」と名付けられたこのシステムは、専用眼鏡がいらないタイプの立体テレビのほか、両手人さし指に付ける小型装置と指の位置をとらえるステレオカメラ6台で構成。立体テレビを除く材料費は約1300万円。
目の錯覚はだまし絵などでよく知られるが、中村さんは指先の触覚にも押されたり引かれたりする錯覚が起こることを発見。2005年に内部に複数のモーターを仕込んだ手のひらサイズの棒状装置を開発しており、今回は1個の重さを10グラムに小型化。既に特許を取得した。
中村さんは「魚釣りなどのゲームなら3年後、手術シミュレーターや視覚障害者の誘導装置、家電製品のデザイン設計機なら5~10年後に実用化できるのではないか」と話している。
「アイ・キューブ・スペース」と名付けられたこのシステムは、専用眼鏡がいらないタイプの立体テレビのほか、両手人さし指に付ける小型装置と指の位置をとらえるステレオカメラ6台で構成。立体テレビを除く材料費は約1300万円。
目の錯覚はだまし絵などでよく知られるが、中村さんは指先の触覚にも押されたり引かれたりする錯覚が起こることを発見。2005年に内部に複数のモーターを仕込んだ手のひらサイズの棒状装置を開発しており、今回は1個の重さを10グラムに小型化。既に特許を取得した。