> 【台北27日】赤西仁(26)の脱退で5人組になったアイドルグループ「KAT―TUN」が、デビュー5周年の来年、「5」をキーワードにした大規模プ ロジェクトを展開する。春から夏にかけての5都市ツアーでは、史上初のコンビナートライブを計画。さらにソロ活動の後、秋には、5つの国と地域を回る世界 ツアーを行う。メンバーはこの日、台北アリーナで公演を行い、新生KAT―TUNの野望を語った。

 5人になってデビュー5周年を迎える“新生KAT―TUN”が、「5」をキーワードに、ジャニーズ史上初ものづくしのビッグプロジェクトに挑む。

 来春から夏にかけては国内5都市ツアーを行う。ドームなどの通常のライブ会場ではなく、「今までにない所でやる」のがコンセプト。候補には、今回のツアーのセットでも使う、メンバーが以前から好んでいるコンビナートでの屋外ライブなどが挙がっている。

 また、亀梨和也(24)が9月に帝国劇場公演「Dream Boys」を上演するのに合わせ、各メンバーがソロ活動を展開。10月から12月にかけては 韓国、台湾、タイ、中国、ハワイで海外ツアーを行う。KAT―TUNは現在開催中のツアーで海外進出したばかりだが、タイは今年、政情不安で断念。ハワイ で正式にコンサート行うのはジャニーズでは初めてとなる。

 メンバーはこの日、台北での公演前に会見。赤西が脱退して初めてのツアーとなったが、亀梨は「グループに属している責任感が強くなったし、 KAT―TUNをどう進めていくのか、腹を割った話し合いができる」。田中聖(24)は「最初は不安もあったけどファンやスタッフの応援でより一体感は出 てきた。5人でメシに行くと自然とKAT―TUNをどうしていくかって話になる」ときずなが強まったことを強調した。

 これまで赤西から正式に脱退のあいさつはないそうだが、食事を共にしたという中丸雄一(26)は「迷惑かけてごめんと言ってました」。田中は「別に嫌いになったわけじゃない。それぞれの道で成功できれば」と互いの健闘を誓った。

 「グループとしての夢やあり方をどうするか。お互いを尊重しながら思い切り進んでいきたい」と亀梨。赤西脱退という苦難を乗り越え、新たなステージへ駆け上がる。

 ◆コンビナート 原料施設と工場施設を隣接させ、生産の効率性を図る企業集団をいうが、石油化学コンビナートを指す場合が多い。市原・五井(千葉)、鹿 島(茨城)、川崎(神奈川)、四日市(三重)、水島(岡山)など全国に15か所ある(石油化学工業協会ホームページより)。