シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>近年はテレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」「デスパレートな妻たち」などでも活躍しているカイル・マクラクランが、新作映画『小さな村の小さなダンサー』(原題は『Mao's Last Dancer』)について語ってくれた。

映画『小さな村の小さなダンサー』写真ギャラリー

 本作は、実在するバレエダンサー、リー・ツンシンの自叙伝を原作に、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のツァオ・チーがリーを演じて映画化。毛沢東政権 下にある貧しい農村で生まれた少年リーのバレエダンサーとしての活躍、そして彼が亡命を決意したことから始まる政治的なドラマを描いた作品だ。カイルは、 リーの亡命を助ける敏腕弁護士チャールズ・フォスター役で出演している。

 本作は映画『ドライビング Miss デイジー』のブルース・ベレスフォードが監督を務めたが、カイルは元々監督の大ファンで、全幅の信頼を置いていたという。「ブルースはストーリーに重きを 置きながらも、それをシンプルに伝えることのできる監督なんだ。撮影でも、みんなが常にジョークを言っているような、楽しい現場だったよ」と監督が信頼で きるから、いい演技ができるという信念を持っているようだった。

 また、カイルといえば、デヴィッド・リンチ監督がメガホンを取ったテレビドラマ「ツイン・ピークス」でのデイル・クーパー役が印象的だが、それはリンチ 監督への信頼があったからこそ生まれたものだったと明かしてくれた。映画『砂の惑星』で初めて仕事をしたカイルとリンチ監督は、その後も映画『ブルーベル ベット』などでタッグを組んでいるが、カイルはリンチ監督を、それまで舞台を中心に活動していた自分を映画の世界に引きずり込んでくれた人物だと話した。

 近年はテレビにも活動の場を移しているカイルだが、最初の放送から20年以上が過ぎた現在でも多くの共演俳優や監督から「ツイン・ピークス」のファンだ と言われることが多いという。それもすべては、監督の明確な指示とそれを実行できる俳優がいてこそ。カイルとべレスフォード監督が歯車のようにガッチリと かみ合った本作も、20年後まで語り継がれる価値のある作品に仕上がっている。



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