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>女優・松たか子主演映画『告白』(中島哲也監督 配給・東宝)が、来年度の第83回米国アカデミー賞「最優秀外国語映画部門」に日本代表作品としてエントリーされることが決定した。映画会社各社より申請された25作品の中から、日本映画製作者連盟の選考会(選考委員7名、委員長・品田雄吉氏=映画評論家)で選ばれた。米アカデミー賞は米映画を対象とした映画賞だが、外国語映画部門には毎年各国から1作品だけ出品できる。その中から来年1月25日にノミネート作品が発表され、2月27日に最優秀賞の授賞式が行われる。
【写真】衝撃作が異例のヒット 映画『告白』の場面カット一覧
2008年度は『おくりびと』(滝田洋二郎監督)が日本代表として出品され、日本映画史上初の外国語映画賞を受賞した。2009年度は『誰も守ってくれない』(君塚良一監督)が出品されたが、ノミネートには至らなかった。
同作は、娘を殺された女教師が教え子の中学生の犯人に“復讐”する衝撃的なストーリーを、事件にかかわった登場人物たちの“告白”で綴る、湊かなえさんの同名小説が原作。『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』などを手がけた中島監督が映画化した。6月5日より全国東宝系にて公開され、9月7日現在で動員292万8000人、興行収入37億8700万円を記録。現在も全国35スクリーンにて上映されている(9月11日以降は全国24スクリーンにて上映予定)。
暗いトーンながらスタイリッシュな印象を与える映像と、現代社会の抱えるさまざまな問題を内包したストーリー、ショッキングなエンディングが待ち受ける同作は、米国で大ヒットした『ダークナイト』(クリストファー・ノーラン監督)などにも通じる“ダーク”な衝撃があり、米映画界の反応が注目される。
「告白」に「ダークナイト」に通じるものは何もないと思うけど。
「告白」の中にあるのは悪意の集大成で、「ダークナイト」の根底に流れる「高潔」とか「清廉」といった高い精神性は微塵も感じられないもの。