シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>映画『東京島』で圧倒的な存在感を見せている窪塚洋介の演技に、窪塚が完全復活したと絶賛する声が上がっている。

 2003年の結婚を機に、一時芸能活動を休止していた窪塚。その後2004年に起こった転落事故を乗り越え、俳優業のほかにもミュージシャン活動 やカメラマンデビューなど、マイペースに活動を再開していたが、役者としては、映画『東京島』のワタナベ役で、完全復活を果たしたと断言していいだろう。


 本作は無人島に流れ着いた主人公である木村多江ふんする清子が、同じく漂着した男23人との共同生活で、女がいかにしたたかに、そしてたくましく 行き抜くかをリアルに描いたヒューマンドラマだ。窪塚ふんするワタナベは、島の男の中で唯一清子に媚びず、なびかずマイペースを貫く存在。劇中では亀の甲 羅を背負ったり、全裸で海辺を走って生尻を披露したり、男性に迫ってみたりと、役者魂を発揮している。とくに窪塚がアドリブで演じた「何にもないけど、何 でもあるよ……」と歌を口ずさむシーンは、作品を象徴する印象深いシーンだ。


 鑑賞後の観客の反応によると、作品に対しては賛否両論の意見があるが、窪塚への評価はかなり高く、「窪塚の演技は抜群に光っていた!」「アッパレ 窪塚!」「ワタナベを主役にした『東京島』が観たい」などの意見が寄せられている。裏の主人公と行っても過言ではないほど、窪塚本人が持つ独特の存在感が 見事にキャラクターとリンクしている本作は、窪塚の復活をその目で確かめることができる絶好の作品だ。


映画『東京島』はシネスイッチ銀座ほか全国公開中



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