> 映画、テレビで幅広く活躍した俳優の小林桂樹(けいじゅ)さんが16日午後4時25分、心不全のため東京都港区の病院で死去した。86歳。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。後日、お別れの会を開く予定。

 大正12年、群馬県生まれ。昭和17年にデビューし、東宝の「三等重役」や森繁久彌主演の「社長」シリーズなど、サラリーマンものに多く出演し、人気を得た。代表作に「裸の大将」「江分利満氏の優雅な生活」「名もなく貧しく美しく」など。

 テレビでもNHK大河ドラマ「勝海舟」などに数多く出演し、最近ではテレビ朝日系「牟田刑事官事件ファイル」に33作主演。昨年公開された映画「星の国から孫ふたり~自閉症児の贈りもの」が遺作となった。

 所属事務所によると、昨年11月、亡くなった森繁さんの葬儀に弔問に訪れたのが、公に姿を見せた最後。今年7月に軽い肺炎で入院し、その後、闘病生活を送っていたという。