サンケイスポーツ より(以下一部抜粋)

 KAT-TUNを7月に脱退した歌手、赤西仁(26)が3日、東京・青海のZepp Tokyoでファン向けのイベントを開催した。グループ脱退後初め ての公の場で、11月に5都市で開催する全米ツアーについて報告し、来年早期にソロとして初のシングルを発売することも発表した。日米同時発売を視野に入 れており、“全米メジャーデビュー”も夢ではなくなってきた。

 「お久しぶりです」。満員の2700人が詰め掛けた会場に、赤西はテレたような微笑みを浮かべながら現れた。

 まさに久しぶりだ。米LAで6月19、20日にソロライブを開いたが、日本では2月末まで日生劇場で1カ月間開催した初ソロライブ「友&仁」以来約7カ月ぶりとなる。

 この日は11月の全米ツアーに向けたファンクラブによる「壮行会」と題したイベント。「全米ツアーのために自分で全曲作ってます。遊んでるわけじゃない んですよ」と近況報告。さらに「シングルも来年頭に出します!」と宣言し、その候補曲「Eternal」など8曲を熱唱した。

 ジャニーズ事務所によると、シングルは日米同時発売も視野に複数のレコード会社と調整段階に入っており、実現すれば米国公演に引き続き来年初頭にも全米メジャーデビューを果たすことに。アルバム発売や国内ツアー実施も明言し、ソロ活動が本格化しつつある。

 一方、イベント内ではKAT-TUNについて触れることはなく、グループ脱退の説明もなかった。公演後の会見で報道陣に問われると、「既に(ブログで)発表しているので、今日は言わなくてもいいと思った」。

 脱退についてメンバーと相談し合う機会などはなかったという。「自分のやりたいことを優先したら、こういう形になった。これまでも個々に活動をしてきたので、メンバーにはサプライズではなかったのでは」と、サバサバした様子だ。

 会見では「(脱退は)とても急だったし、迷惑をかけたと思ってます」とメンバーに謝罪。同時に「お互い向上し合っていければいいと思う」と“エール”を送った。

 今後は「日本をベースに世界に向けて活動したい。簡単でないと分かってるけど、米国だけでなくアジアやヨーロッパにもいけたら」。過去は振り返らず、夢に向かって突っ走るばかりだ。