ぴあ映画生活

>雑誌「ぴあ」調査による10月1、2日公開の映画の満足度ランキングは、よしながふみの人気コミックを二宮和也、柴咲コウを主演に迎えて実写化した『大奥』がトップに輝いた。2位に『感染列島』『ユダ』の瀬々敬久監督が手がけた上映時間278分の大作『ヘヴンズ ストーリー』が、3位に『300(スリーハンドレッド)』のザック・スナイダー監督が悪と戦うフクロウたちの活躍をCGアニメで描いた『ガフールの伝説』が入った。

上位作品の写真より(以下一部抜粋)

>1位の『大奥』は、謎の疫病によって男性の人口が減少し、男女の役割が逆転してしまった日本の江戸城“大奥”を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。出口調査では「たくましい二宮和也と、厳しさの中に優しさもある柴咲コウ演じる女将軍がカッコイイ」「切なくて悲しいストーリー展開に胸がいっぱいになった」「男女が逆転した“大奥”という設定は新鮮。今の世間を斬るような内容に思えた」「衣装の色使いや男性が勢揃いするシーンは圧巻。原作よりも表現力が増している」など、原作ファンからも高い満足度を集めた。

2位の『ヘヴンズ ストーリー』は、日常生活の中で突然、殺人事件と直面した人間たちが複雑に絡み合っていく様を描いた社会派ドラマ。観客からは「現代社会の問題にも触れていて、人間の善悪に関する描き方が素晴らしい」「とても長い映画だが、ストーリーの筋道が立っていて内容が濃い」「長時間の作品で登場人物も多いが、手を抜くことなくそれぞれの人生が描かれていた」など、20代から60代までの観客に支持されていた。

(本ランキングは、2010年10月1日(金)、2日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)



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