@ぴあより(以下一部抜粋)

>V6・坂本昌行の主演舞台、ブロードウェイミュージカル『Pal Joey』が10月2日、東京・青山劇場で開幕した。同作は1940年ブロードウェイで初演、1957年にはフランク・シナトラ主演で映画化(邦題は『夜 の豹』)もされた名作ミュージカル。坂本は名うてのプレイボーイ役で颯爽と舞台に登場した。

ミュージカル『Pal Joey』のステージ写真

1930年代のシカゴが舞台。流れ者のクラブシンガー、ジョーイ(坂本)は、甘い言葉で女たちを口説くプレイボーイ。いつか自分の店を持ち、オリジナルの ショーを創ることを夢見ている。そんな彼が流れ着いたのが、とあるナイトクラブ。MC役で雇われた彼は、3人の女たちと出会う。元恋人でクラブのスター歌 手・グラディス、都会に出てきたばかりの純朴な娘・リンダ、そしてクラブの上客で大富豪夫人のヴェラ。ジョーイは、グラディス、リンダの想いをよそに、自 分の夢をかなえるため、大富豪夫人を口説き落とす……。

お調子者のプレイボーイとショウビジネスの世界で名を売ろうとする野心家。そんな二面性を持つ若者を、坂本は軽やかに好演。今年の春に宝塚歌劇を退団した ばかりのふたり、彩吹真央、桜乃彩音はそれぞれ、ジョーイに未練を残す元恋人役、ジョーイを慕うピュアで芯の強いお嬢さん役で出演。ベテラン、高畑淳子は 遊びと割り切りながら実はジョーイを深く愛する富豪夫人の孤独を巧みに演じた。

クラブで繰り広げられる華やかなダンス、俳優たちが歌う魅力的なクラシカル・ナンバーをバックに、それぞれの想いに揺れる男ひとりと3人の女たち。「人間 ドラマあり、恋愛ゲームありのミュージカル。ベースにあるジャジーな雰囲気を楽しんでいただけたら」。初日公演前の会見で坂本が語ったように、舞台は、き らびやかな世界の中に、少しビターな大人の人間模様を鮮やかに映し出した。

10月17日(日)まで東京・青山劇場にて。その後、10月22日(金)から24日(日)まで大阪・シアターBRAVA!でも上演。


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