シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
> 女優・西条美咲が完全に人形と化してモデルとなった写真集「人形鏡」が発売された。驚くのがその芸術性とエロチ シズム。どの写真もすべて「本当の人間をモデルにした人形」というコンセプトに徹底した人形として被写体づくりがなされている。
本当の人間とは思えない凍てつく美女に成り切った西条が「人形は全裸が基本です」と語るとおりすべてのパーツが人形のように精巧に作られたパーツなのか、どこが西条の生身の身体なのか見分けがつかないほどだ。
全裸の人形にコルセットやレースなど衣装の装飾を施したのは人形メイクの第一人者双木昭夫氏。また、人形に命を与える光をコントロールし、画を作り上げていったのは日本を代表する写真家の宮澤正明氏だ。
そして、演技派の女優・西条であるからこそ生身の人間をこれほどまでに無機質でありながらゴージャスに美しく、かつはかなく表現できているといえる。
その内容は、レースのドレスを着て横たわるメルヘンチックな人形から、何も着けていない股間に重厚なカギがかかっている人形というショッキングな ものまで、一般の女性からその道のマニアまで幅広い層がそのビジュアルに引きつけられる。かなりきわどい露出やポーズがあり、これが人間だと思って見ると 究極のエロスといえるのだが、西条の醸し出す雰囲気が人形そのもののため、いやらしさをまったく感じない。
しかしその無機質な人形には明らかに生命が宿っているように見えるため、今までに見たことのない不思議な感覚に包まれるアート作品に仕上がっている。
西条美咲写真集「人形鏡」-(撮影・宮澤正明)は3,200円(税込み)にて発売中