ヨーコ・オノ「ジョン・レノンとの結婚を救ってくれたのはポール・マッカートニー」
BARKS
より(以下一部抜粋)>「ザ・ビートルズを解散させた女」として非難され、当時、ビートルズのメンバーと不仲だったといわれるオノ・ヨーコだが、1970年代初期に彼女とジョン・レノンの結婚を救ってくれたのは、世間から“犬猿の仲”だと思われていたポール・マッカートニーその人だったという。
1969年に結婚したヨーコとレノンだが、1973年、レノンはヨーコの住むニューヨークを離れ、秘書のメイ・パンとともにLAで生活を始めた。後にレノンが“Lost Weekend(失われた週末)”と呼んだ18ヶ月間の別居生活を送った。
『Times』紙によると、ヨーコはレノンの70回目の誕生日(10月9日)を記念して行なわれたインタビューでこう明かしたという。「ポールからLAに いるジョンに会いに行くけどって言われたの。“どうしたら、ジョンと戻ることができる?”って訊かれたから、“そうね、彼に求められたら、多分”って答え たの」
「ポールがジョンのためにしてくれたことは本当に感動的だったってこと、世界に知ってもらいたいの。彼は、ジョンが悪い状態だ、ひどい状況にいるって噂を聞いて、心から昔のパートナーのことを心配していた」
「業界の偉い人たちからも電話をもらったわ。ジョンを迎えに行け、彼とよりを戻せって。でも、そういう人たちは親切心から心配してたんじゃない。ビートル ズがいつか復活するのを望んでて、彼らにとってジョンは必要な人間だったから。でも、ポールと(彼の妻の)リンダは純粋にジョンのことを心配していた。彼 はジョンを救いたかったのよ。それって本当にスイートだったわ」
「ポールがジョンに対してどれだけ繊細で思いやりがあったか、みんなに知ってもらいたい。もちろん、2人とも男らしいし、才能があって意志も強いから、兄 弟のようにケンカはしたわ。でも、問題が起きたとき、ジョンがひどく困ってるって思ったとき、ポールは彼を助けた。ジョンが頼みもしないのに…ジョンも ポールもプライドが高くてそんなこと頼めないのよ。でも、ポールは助けた。ジョンはよく言ってたわ。なんでポールが俺たちのためにあんなことしてくれたん だろうって。でも、ポールはそうしてくれたのよ」
「ポールに言われたから…」という単純なことではなかったというが、「ジョンはその後すぐに私を取り戻そうとした。ニューヨークに戻ってきた」という。
1974年11月、ジョン・レノンはNYで行なわれたエルトン・ジョンのコンサートに出演。そこでの再会をきっかけに2人の関係が修復されたのは有名な話だが、この裏にはマッカートニーの友情があったのだ。
ヨーコはレノンの70回目の誕生日にあたる10月9日、アイスランドでプラスティック・オノ・バンドとともにスペシャル・コンサートを開催。リンゴ・スター、それに故ジョージ・ハリソンの奥さんオリビアとともに「ハッピー・バースデー」を歌った。