>公開初日からわずか12日目で観客動員数100万人、興行収入12億円を突破した映画『大奥』の大ヒット御礼舞台あいさつが14日、丸の内ピカデリー3で行われ、主演の二宮和也と金子文紀監督が登壇した。二人は撮影を振り返って爆笑トークを繰り広げたほか、続編の期待を持たせる発言も飛び出した。(数字は配給調べ)
男女逆転の逆大奥という設定も注目の本作だが、京都で撮影された美しい景色も見どころの一つ。印象に残っているロケ地について聞かれた二宮は、「青蓮院」というお寺を挙げ、「青蓮院に来ていた外国の方が、撮影現場を見て『本当に日本って侍いるんだ!?』って顔をしていました(笑)。京都はいろいろなところで時代劇を撮影しているので、侍という文化が外国人に伝わるんだなって肌で感じました」と時代劇ならではの面白エピソードを披露し、会場を盛り上げた。
またイケメン俳優たちが色気を振りまいている本作において、二宮もほかの俳優に負けない色気を出していると評判だが、当の二宮はそんな反応が意外だった様子。「役づくりはそんなにやっていません。共演者の方々が色っぽかったから、だましだましな感じでそう見えたのでは? タナボタだと思っています」と謙虚(けんきょ)にコメントした。
ところが、二宮のことを終始褒めちぎっていたのは金子監督。「二宮さんは天才です。国宝といっても良いんですよね。僕は二宮さんより10歳以上年上ですけど、ネコちゃんって呼ばれている(笑)。でも天才だから許すしかないんです」と最大級の賛辞を送ると、これには二宮も照れっぱなしだった。また続編の構想があるかという質問が出ると、監督は「まだ具体的にはないですが、これだけよろこんで、楽しんでいただけると次をやる勇気もわきますし、頑張りたいなと思います」と前向きなコメントをし、会場からは期待の拍手が巻き起こった。最後は「男女逆転、大奥!」の掛け声に合わせてくす玉が割られ、さらなるヒットを会場一体となって願った。
『大奥』は、男だけを襲う謎の疫病がまん延する江戸時代を舞台に、一人の女将軍に3,000人の美男子たちが仕える女人禁制の男の園、逆大奥をめぐるドラマを描く異色時代劇。
映画『大奥』は丸の内ピカデリーほか全国公開中