MovieWalker より(以下一部抜粋)


>アジア最大の映画祭となる東京国際映画祭が今年も10月23日(土)から開催される。本映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭 で、近年、特別招待作品としてオープニング作品とクロージング作品に選出された映画は、日本でヒットすることでも知られている。過去には、21回オープニ ング作品『レッドクリフ PartI』(08)、クロージング作品『WALL・E ウォーリー』(08)や、22回オープニング作品『オーシャンズ』(10)、クロージング作品『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)と、大ヒットを記録し た。


そこで今回、特別招待作品を選定している同映画祭事務局の都島信成氏に話を聞いてみた。上映部門ごとに細かく異なる基準があるという作品選定。都島 氏は「例えば、今年のコンペティション部門は2010年1月以降に製作された長編作品(ドキュメンタリーを除く)です。私の担当する特別招待作品は、映画 祭を華やかに盛り上げることを意識して選定しております」と自身の選定基準をあげた。


今年のオープニング作品に『ソーシャル・ネットワーク』(2011年1月15日公開)、クロージング作品に『ザ・タウン』(2011年2月5日公 開)を選定した理由を、「まず『ソーシャル・ネットワーク』ですが、今年はハリウッドの良質な作品を狙っていて、大変クオリティも高く、また話題性も十分 と判断しました。『ザ・タウン』も同様の理由で、大変クオリティの高い犯罪ドラマであり、ハリウッドというとアイデア不足で、シリーズものやリメイクばか りと言われる中、このような質の高い作品が作られつつあるというハリウッド映画の現状を皆様に知らしめたかった」と明かした。近年、オープニング作品とク ロージング作品が大ヒットを記録しているが、その秘訣を都島氏は「そのような可能性のある作品を各社から出していただいているということはあると思います が、同時に、映画祭で選定されたことが広く映画ファンに対し、ある種の格付けを行えていることもあると思います」という。


『ザ・タウン』のベン・アフレック監督を「ベン・アフレックを単なるお騒がせ俳優だとまだ思っている方、それはとんでもない間違いです(笑)。彼の 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(07)も素晴らしく、犯罪ドラマでありながら、実に重く、しかし心に強く訴えてくる作品でした」と今後の活躍に期待を寄せ ているようだ。