Movie Walker
より(以下一部抜粋)
>ソウ ザ・ファイナル 3D』がいよいよ10月30日(土)に公開を迎える。遂に最終章、3D公開となる本作について、ジグソウを演じてきたトビン・ベルに話を聞いた。
【写真】コミコンで“最も成功したホラー映画”としてギネス認定の表彰状を受けた
――本作がファイナルになると教えられたのはいつですか?
「私が知ったのはサンディエゴで開かれるCOMICONの1週間前くらいだから、7月末から8月初めにかけてだったと思う」
――日本にもホラー映画はたくさん存在しますが、ジグソーのキャラクターを作るにあたって参考にしたものとかはありますか?
「いや、それはなかったな。なぜかというと、俳優として、私は脚本に集中しようとするから。自分が演じる人物を分析し、その人がなぜそのような行動をとる のか、なぜそのようなことを言うのか、自らの状況をどう感じているのかを考える方が優先される。だから答えはノーで、日本のホラー映画を参考にしたわけで はないし、アメリカの映画も英語圏の映画も参考にしていない。私はジョン・クレーマーという人物に対して、ホラー映画のキャラクターとして対峙したことは ない。常に、意志の強い人間として扱ってきた。自分の信じていることにこだわる人のことだ。私は常に彼の視点から物事を見ようとしてきたんだ」
――ギネスで『ソウ』が“最も成功したホラー映画のシリーズ”に選ばれたことについてどう思いますか?
「それが正しかろうが、間違っていようが、一人のアーティストとしてどれだけ優れていても、私たちが属しているビジネスの世界で、結局は映画がどれだけ成 功できるかにかかっている。もちろん個人的には映画のクォリティーを判断する本当の基準ではないんだけど。とても良い映画なのに、何らかの理由から観客の 心をとらえられない映画をたくさん知っている。マーケティングのせいかもしれない。ある場所に良いタイミングでいられるかどうかもあるかもしれない。俳優 というのは、第一に良い仕事をするため、良い映画に参加するためにやっているもので、それが成功するのはこのうえなく嬉しいものだ。そしてこの映画がそう なったことはとても嬉しい」
――本作がが3Dになることはどう見ていますか?
「『ソウ』に採用するには最高のテクノロジーだと思うね。私自身、とても楽しいよ。だから『ソウ』のファンも最高だと思ってくれるのではないかと思う。も う7年も続いていて、ホラー映画ファンの、ホラーというジャンルに対する熱狂的な支持のおかげで、私もよりホラーファンが好きになった。彼らは理屈抜きの 体験を求めて映画館へ足を運ぶ。ロマンティックコメディや時代ものや歴史大作と違ってね。ホラー映画は理屈抜きの体験ができ、ファンのみんなもそんな理屈 抜きの体験ができることは間違いないと思う。だから『ソウ』のファンならば、なおさら気に入ってくれると思うし、楽しんでもらえるはずだ」
――まだ映画の全貌、つまりファイナルカットを見ていないと聞いていますが?
「そう、まだ見ていないんだ。ある部分だけはどうしても見せてほしいと頼んだけどね。映画の最終部分はまだ作業しているようだが、先週、ライオンズ・ゲー トの人たちと話して、今週どこかで映画の全体像に近いものを見せてくれるという話だ。でも私から頼んだのは映画の5分間を見せてほしいということ。それは 『ソウ』の最後にジョン・クレーマーが床から起き上がる部分に匹敵するシーンになると確信できる。どれだけ『ソウ』の流れをくんでいるかこの目で確かめた かったんだ。そして実際にそうなった。それだけは保証するよ。そして聞いてみて良かったと思う。ファンならば常に思っていたことだと思うから。見てもらえ ば、どう変化していったか、どのように『ソウ』が発展していったか理解してもらえると思う。映画はパズルみたいなもので、まっすぐな線を描いてきたわけで はない。時空を飛び越えて進行してきた。見えているものも、実は見えていない可能性がある。見えていると信じていても、見えていなかったりすることも。例 えば、『ソウ2』では、家の中で起きていることを見ていると思っても、モニター上で見ていたものは、もう以前に起きたことだとわかる。過去に起きたことな のに、彼はそれを目の前で繰り広げられていると思い込んでしまう。『ソウ』に参加して楽しかったのは、そうしたストーリーの緻密さだ。実際に見えていると 思っても、見えていなかったりするものだから」
――では『ソウ』シリーズの最終章『ソウ ザ・ファイナル 3D』から我々は何を期待すればいいでしょう?
「大事な疑問がいくつか答えられるはずだ。『ソウ』のファンに本当に理解してもらえるような答えで。そして『ソウ ザ・ファイナル 3D』のトラップは恐怖の極みだ。映画の中で、ショーン・フラネリーという男が素晴らしい演技を見せている。『ソウ6』の終わりで、ベッツィ・ラッセル演 じるジル・タックというキャラクターの仕掛けたトラップを、コスタス・マンディラー演じるホフマン刑事が生き残るというシーンがある。その時、(実際に) 何が起きたのかを我々は知ることになる。ふたりの間に大きな対立があり、それは『ソウ ザ・ファイナル 3D』まで続くのだが、それがみんなを戦慄の渦に巻き込むはずだ。まずはその部分が明かされ、ケアリー・エルウェズ演じるゴードン医師も返ってくる。ファ ンはみんな不思議に思っていたはずだね。ゴードン医師はどうしたのかって。その真相が今度で判明するんだ。ちなみに、ゴードン医師は『ソウ』でバスルーム に閉じ込められていたうちの一人だ」
――それでは『ソウ』のファンへメッセージをお願いします
「私は世界中のホラーファンに“教えてもらった”。ホラー映画のコンセプトさえよくわかっていなかった。ホラーファンにとってホラーは大いなる趣味だ。他 の映画ジャンルよりもずっとその要素が強い。ホラーファン以外に、そこまで1つのジャンルに執心する人たちはいない。そして1つのストーリーが気に入れば 決してあきらめず、たくさんの興味深い質問を浴びせてくる。でもこの映画をやったことで、私は1つのジャンルに執心することがどういうことなのかわかっ た。なので、私に言えるのは、この映画を見逃さないでほしいということ。これはとても適切な幕引きであって、『ソウ』がどこまできたのかをお見せするいい 機会だと思う」
果たしてどのような結末が待ち受けているのだろうか。世界中の『ソウ』ファンが待ち望んだ最終章、まもなく公開である。
>ソウ ザ・ファイナル 3D』がいよいよ10月30日(土)に公開を迎える。遂に最終章、3D公開となる本作について、ジグソウを演じてきたトビン・ベルに話を聞いた。
【写真】コミコンで“最も成功したホラー映画”としてギネス認定の表彰状を受けた
――本作がファイナルになると教えられたのはいつですか?
「私が知ったのはサンディエゴで開かれるCOMICONの1週間前くらいだから、7月末から8月初めにかけてだったと思う」
――日本にもホラー映画はたくさん存在しますが、ジグソーのキャラクターを作るにあたって参考にしたものとかはありますか?
「いや、それはなかったな。なぜかというと、俳優として、私は脚本に集中しようとするから。自分が演じる人物を分析し、その人がなぜそのような行動をとる のか、なぜそのようなことを言うのか、自らの状況をどう感じているのかを考える方が優先される。だから答えはノーで、日本のホラー映画を参考にしたわけで はないし、アメリカの映画も英語圏の映画も参考にしていない。私はジョン・クレーマーという人物に対して、ホラー映画のキャラクターとして対峙したことは ない。常に、意志の強い人間として扱ってきた。自分の信じていることにこだわる人のことだ。私は常に彼の視点から物事を見ようとしてきたんだ」
――ギネスで『ソウ』が“最も成功したホラー映画のシリーズ”に選ばれたことについてどう思いますか?
「それが正しかろうが、間違っていようが、一人のアーティストとしてどれだけ優れていても、私たちが属しているビジネスの世界で、結局は映画がどれだけ成 功できるかにかかっている。もちろん個人的には映画のクォリティーを判断する本当の基準ではないんだけど。とても良い映画なのに、何らかの理由から観客の 心をとらえられない映画をたくさん知っている。マーケティングのせいかもしれない。ある場所に良いタイミングでいられるかどうかもあるかもしれない。俳優 というのは、第一に良い仕事をするため、良い映画に参加するためにやっているもので、それが成功するのはこのうえなく嬉しいものだ。そしてこの映画がそう なったことはとても嬉しい」
――本作がが3Dになることはどう見ていますか?
「『ソウ』に採用するには最高のテクノロジーだと思うね。私自身、とても楽しいよ。だから『ソウ』のファンも最高だと思ってくれるのではないかと思う。も う7年も続いていて、ホラー映画ファンの、ホラーというジャンルに対する熱狂的な支持のおかげで、私もよりホラーファンが好きになった。彼らは理屈抜きの 体験を求めて映画館へ足を運ぶ。ロマンティックコメディや時代ものや歴史大作と違ってね。ホラー映画は理屈抜きの体験ができ、ファンのみんなもそんな理屈 抜きの体験ができることは間違いないと思う。だから『ソウ』のファンならば、なおさら気に入ってくれると思うし、楽しんでもらえるはずだ」
――まだ映画の全貌、つまりファイナルカットを見ていないと聞いていますが?
「そう、まだ見ていないんだ。ある部分だけはどうしても見せてほしいと頼んだけどね。映画の最終部分はまだ作業しているようだが、先週、ライオンズ・ゲー トの人たちと話して、今週どこかで映画の全体像に近いものを見せてくれるという話だ。でも私から頼んだのは映画の5分間を見せてほしいということ。それは 『ソウ』の最後にジョン・クレーマーが床から起き上がる部分に匹敵するシーンになると確信できる。どれだけ『ソウ』の流れをくんでいるかこの目で確かめた かったんだ。そして実際にそうなった。それだけは保証するよ。そして聞いてみて良かったと思う。ファンならば常に思っていたことだと思うから。見てもらえ ば、どう変化していったか、どのように『ソウ』が発展していったか理解してもらえると思う。映画はパズルみたいなもので、まっすぐな線を描いてきたわけで はない。時空を飛び越えて進行してきた。見えているものも、実は見えていない可能性がある。見えていると信じていても、見えていなかったりすることも。例 えば、『ソウ2』では、家の中で起きていることを見ていると思っても、モニター上で見ていたものは、もう以前に起きたことだとわかる。過去に起きたことな のに、彼はそれを目の前で繰り広げられていると思い込んでしまう。『ソウ』に参加して楽しかったのは、そうしたストーリーの緻密さだ。実際に見えていると 思っても、見えていなかったりするものだから」
――では『ソウ』シリーズの最終章『ソウ ザ・ファイナル 3D』から我々は何を期待すればいいでしょう?
「大事な疑問がいくつか答えられるはずだ。『ソウ』のファンに本当に理解してもらえるような答えで。そして『ソウ ザ・ファイナル 3D』のトラップは恐怖の極みだ。映画の中で、ショーン・フラネリーという男が素晴らしい演技を見せている。『ソウ6』の終わりで、ベッツィ・ラッセル演 じるジル・タックというキャラクターの仕掛けたトラップを、コスタス・マンディラー演じるホフマン刑事が生き残るというシーンがある。その時、(実際に) 何が起きたのかを我々は知ることになる。ふたりの間に大きな対立があり、それは『ソウ ザ・ファイナル 3D』まで続くのだが、それがみんなを戦慄の渦に巻き込むはずだ。まずはその部分が明かされ、ケアリー・エルウェズ演じるゴードン医師も返ってくる。ファ ンはみんな不思議に思っていたはずだね。ゴードン医師はどうしたのかって。その真相が今度で判明するんだ。ちなみに、ゴードン医師は『ソウ』でバスルーム に閉じ込められていたうちの一人だ」
――それでは『ソウ』のファンへメッセージをお願いします
「私は世界中のホラーファンに“教えてもらった”。ホラー映画のコンセプトさえよくわかっていなかった。ホラーファンにとってホラーは大いなる趣味だ。他 の映画ジャンルよりもずっとその要素が強い。ホラーファン以外に、そこまで1つのジャンルに執心する人たちはいない。そして1つのストーリーが気に入れば 決してあきらめず、たくさんの興味深い質問を浴びせてくる。でもこの映画をやったことで、私は1つのジャンルに執心することがどういうことなのかわかっ た。なので、私に言えるのは、この映画を見逃さないでほしいということ。これはとても適切な幕引きであって、『ソウ』がどこまできたのかをお見せするいい 機会だと思う」
果たしてどのような結末が待ち受けているのだろうか。世界中の『ソウ』ファンが待ち望んだ最終章、まもなく公開である。