シネマトゥデイ

イタリアで開催中の第5回ローマ国際映画祭で、ジョージ・ルーカス監督に“狂わされた”人たちを追ったドキュメンタリー『ザ・ピープルVS.ジョージ・ルーカス』が上映されて話題となっている。

 同作品は1977年に『スター・ウォーズ』が公開されて以来その魅力にハマり、同作品にインスパイアされて短編を作った人たち、グッズ収集に走った人たち、オリジナル曲を捧げてしまった人たち、そしてなぜこの作品が全世界の人たちを魅了していたかを専門家が分析するという愛憎渦巻くファン心理に迫ったもの。


今年3月に開催された米国・テキサスのサウス・バイ・サウスウェスト映画祭でのワールドプレミアを皮切りに米国国内外の映画祭で上映されているが、 今回は監督のスイス出身で米国在住のアレクサンドル・O・フィリッペ監督がローマ国際映画祭ドキュメンタリー部門の審査員を務めていることから特別上映さ れた。


 フィリッペ監督はインターネットを通じて出演を呼び掛けた、米国、ドイツ、メキシコ、スペイン、そして日本など全世界の『スター・ウォーズ』ファ ン124人をインタビュー。その中にはアニメ『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督も登場する。フィリッペ監督自身ファンの一人で、製作準備から 4年の歳月をかけて映画を完成。その間、奥さんに逃げられるという、実は彼こそがルーカス監督に人生を“狂わされた”人物だ。


 日本での公開はまだ決定していないが、フィリッペ監督は「日本で公開される際は、編集でカットせざるを得なかった日本のファンもたくさんいるか ら、彼らを含めた日本オリジナルバージョンで公開したい」とアピールしていた。『スター・ウォーズ』には日本でも多くのファンがいるだけに、公開された際 には共感を呼びそうだ。



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