> 第52回日本レコード大賞の選考委員会が19日、都内で開かれ、歌手・近藤真彦(46)が最優秀歌唱賞に選ばれた。近藤はこれまで選考を辞退していた ジャニーズ事務所の所属だが、今回は受諾。20年ぶりにジャニーズの歌手がレコ大のステージに立つことになった。近藤は最優秀新人賞、日本レコード大賞に 続く今回の受賞で、史上5人目の主要3賞受賞の3冠を達成した。ほかにも、レコード大賞の候補となる優秀作品賞10作品、最優秀新人賞の候補となる新人賞 4組などが選出された。日本レコード大賞、最優秀新人賞は12月30日に決定。TBS・毎日放送系で生中継される。
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 レコード大賞の選考を辞退し続けていたジャニーズ事務所の所属歌手が、20年ぶりにステージに立つことになった。

 この日開かれたレコード大賞審査委員会で、最優秀歌唱賞にマッチこと近藤真彦が選出された。ジャニーズ事務所も選出の報を受け受賞を快諾。12月30日に行われる生放送への出演も決まった。

 80年代まではジャニーズ事務所の所属歌手もレコード大賞の各賞に選出され、番組にも出演してきた。だが、90年に忍者が最優秀POPS新人賞を受賞して以降、一貫して選考への辞退を続けてきた。

 その理由には、忍者の受賞のジャンルが思惑と違ったなど、さまざまな説があるが、ジャニーズ事務所は「同じ事務所内でアーティスト同士が賞のために競争するのは、しのびない」と説明。

 近藤の受賞には「うちに所属する若いアーティストと違い、近藤は最優秀新人賞、日本レコード大賞を受賞するなど、レコード大賞に育てられた。そんな経緯を考慮した」と“特例”を強調。今後も、基本的には辞退するスタンスに変わりはないとした。

 マッチは今回の受賞で、都はるみ、北島三郎、細川たかし、氷川きよしに続き5人目となる主要3賞の3冠を達成。デビュー30周年の区切りに大きな勲章を ゲットした。レコ大の出演は88年の「あぁ、グッと」で金賞を受賞して以降22年ぶり。「最優秀歌唱賞は歌手として認めて貰えたということですから、本当 にうれしいです。30年ついて来てくれたファンやSTAFFも喜んでくれます。24日の母の命日にも胸を張って報告できます」と、直筆ファクスで喜びを 語った。

 川口真・日本レコード大賞実行委員長は「当日は、ほかのジャニーズタレントも応援に駆けつけてくれると言ってくれた。これをキッカケに来年から積極的に参加していただければ」と話し、今後の流れが大きく変わることを期待していた。