> 俳優の松田龍平(27)のドラマ初主演が決まった。WOWOWのスペシャルドラマ「同期」(来年2月20日放送・後10時)で、原作は「隠蔽捜 査」(06年)で吉川英治文学新人賞を受賞した今野敏氏(55)の同名警察小説。松田は突然、懲戒免職になり、連続殺人犯にされた同期の警察官(新井浩 文)の行方を追う刑事役を演じる。デビュー12年で15本以上の映画主演をこなすなど、実力は申し分なし。ドラマ主演が初めてとは意外だが、満を持して挑 む。

 ドラマ「ハゲタカ」や映画「劔岳 点の記」の好演で、若手演技派俳優としての評価を高めている松田が、ドラマに初主演する。

 原作は「隠蔽捜査」シリーズ「ハンチョウ~神南署安積班~」としてドラマ化された「安積班シリーズ」の今野氏の同名警察小説。同期の警察官の行方を追う刑事が、予期せぬ出来事に巻き込まれていくストーリーだ。

 松田は1999年に大島渚監督(78)の映画「御法度」でデビューして以来、映画を中心に活動。今作がテレビドラマでは初主演、WOWOW登場も初めて だ。亡父・優作さんは人気テレビドラマ「太陽にほえろ!」のジーパン刑事で人気を博したが、今回、息子は劇中で行動力のある熱血新米刑事を演じる。自らの 誇りをかけ「警察」という組織の壁を懸命に乗り越えていく姿が見どころになる。

 自身の役どころについて「下っ端が大きい組織を動かすのは大変なことですが、それを勢いでやってしまう青年」と分析。「登場人物に癖があって自分自身、 演じていて楽しかった。走るシーンもたくさんあって足がパンパンだけど、スピード感のあるドラマになっていると思う。一緒に主人公の目線で楽しんでもらえ たら」と話した。

 脚本はドラマ「33分探偵」「東京DOGS」、バラエティー番組「新堂本兄弟」を手がける演出家・福田雄一氏(42)。映画「SR サイタマノラッパー」で日本映画監督協会新人賞の入江悠監督(31)がメガホンを執る。

 「『サイタマノラッパー』を見て、すごく面白かったので『入江監督とやってみたい』というのがあった」と松田。今をときめくクリエイター陣とのコラボで、ドラマでどんな輝きを放つのか注目だ。