> 昨年大みそかに放送された「第61回NHK紅白歌合戦」の分刻み視聴率が4日、発表された。5年ぶり3度目の大トリを務めたSMAPが、歌手別トップと なる48・9%を記録。瞬間最高はエンディングの49・7%で、50%の大台にはわずかに届かなかった。“超目玉”として特別出演した桑田佳祐(54)は 45・4%、断髪式を敢行した福山雅治(41)は43・4%だった。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 SMAPは強かった。出場44組中、トップの視聴率48・9%を午後11時33分にマークした。5年ぶり3度目の大トリを務めた今回は、 「Thisislove」「Triangle」の2曲を披露。最高の形でエンディングにつなげた。SMAPが歌手別の瞬間最高を記録するのは07年以来、 通算6度目。ジャニーズ事務所の後輩・嵐が司会を務める紅白で、貫禄を見せつけた。

 SMAPは「たくさんの方たちに僕たちの歌を聴いていただけたと伺い、大変うれしく思います。2011年が、明るい年になる事を、皆と一緒に祈りたいと思います。今年もよろしくお願い致します」とコメントした。

 瞬間最高はエンディングで、最終審査中にダイジェスト映像が流された午後11時41分の49・7%。50%の大台には届かなかった。紅組のトップは、トリを務めたDREAMS COME TRUEで47・2%だった。

 また、超目玉として特別出演した桑田佳祐は、午後11時2分に45・4%を記録した。中継のスタジオに登場してから歌い終わるまで、43~45%の高視聴率をキープ。終盤に向けて、大きく番組を盛り上げた。

 大河ドラマ「龍馬伝」で共演した香川照之(45)による断髪式を敢行した福山雅治は、式直後の午後10時20分に43・4%をマーク。断髪中も歌唱中も、常に40%超えとなった。

 一方、同時刻に放送された日テレ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」は、紅白開始直前の午後7時25分に瞬間最高20・8%を記録。紅白放 送中では、午後10時の18・2%が最高。TBS系「Dynamite!!」は、石井慧VSジェロム・レ・バンナ戦中に3度マークした14・1%が最高 だった。

 ◆第1部はAKBが唯一の40%超え
第1部の瞬間最高は、総勢130人で登場したAKB48の40.3%。ミリオンセラーとなった「Beginner」など3曲メドレーを披露し、第1部では唯一の“40%超え”を果たした。登場直後は36%台だったが、徐々に数字を上げ、後半2分間は40%を超えた。

 ◆民放は「ガキ使」が20%超で独り勝ち
民放の視聴率では、日テレ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」が“独り勝ち”状態で、瞬間最高でも唯一20%超えを果たした。一方、テレ 朝系「池上彰の学べるニュース生放送!」は午後8時台に10%超を何度も記録するなど、前半は健闘。また、TBS系「Dynamite!!」は好試合が続 いた午後9時30分から午後11時まで10%前後を推移。石井慧VSバンナ戦中は13~14%台を連発した。

 NHK・福地茂雄会長「『紅白歌合戦』も後半の視聴率が関東地区で41・7%、関西地区で42・5%と高かった。この3年間振り返ってみても、『歌の力』というコンセプトを貫いてきたことが、視聴者の共感や支持を得たと考えている」