シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

東野圭吾の人気小説を、『60歳のラブレター』の深川栄洋監督が映画化した『白夜行』が第61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品されることがわかった。原作は累計200万部を突破した東野圭吾最高傑作との呼び声も高いミステリーで堀北真希、高良健吾、船越英一郎がそれぞれの個性を生かした役柄を演じ評価が高い映画。今まで数々の東野圭吾原作映画が映画化されてきたがベルリン映画祭に正式出品されるのは本作が初となる。

映画『白夜行』写真ギャラリー

 ベルリン国際映画祭は、世界三大映画祭の一つで、ここで上映された映画はそれ以降世界中のさまざまな場所で話題の中心となっていく。今回『白夜行』が出品されるパノラマ部門は、これから世界で活躍の期待する可能性の高い監督の作品が多く選ばれる部門で、近年では、2010年『パレード』(行定勲監督、藤原竜也主演)が国際批評家連盟賞を受賞、それ以前では『武士の一分』が出品されている。2,500本の中から選ばれる約50本という狭き門でもある。

 本年度の選考はまだ途中のため今後は日本映画も追加で選出される可能性があるが、今のところ日本からは『白夜行』のみという貴重な選出となった。本通知を受けた、深川栄洋監督は「ベルリンからの手紙を見せていただき、自分でも不思議に思うほど心が躍りました。喜んでくれる仲間の顔が浮かんで目頭が熱くなりました。映画祭と、この映画を一緒に戦って作った仲間たちに感謝します」と思わず涙ぐみそうになったことまでも明かした。

 主演の堀北真希も「このたび『白夜行』がベルリン映画祭に選出されたこと、大変感激しています! この作品は今までで一番こだわりを持って挑んだ作品でした。世界の方々にもこの『白夜行』に込めたわたしたちの思いを受けとってもらえたらうれしいです」と思い入れが深い作品だけに感激もひとしおなことを明かした。

 映画『白夜行』は昭和55年、質屋の店主が殺されるという事件が起きるが、結局被疑者死亡のまま解決したことから物語が始まる。当時の担当刑事笹垣(船越英一郎)は、何か腑に落ちないものを感じていた。数年後、事件の殺人犯と目されていたがガス中毒死した女の娘・雪穂(堀北真希)は美しく成長し、一方質屋店主の息子亮司(高良健吾)も事件後は家を出ており二人の運命は複雑に絡み合っていく。

第61回ベルリン国際映画祭は来年2月10日から20日まで開催される。
映画『白夜行』は1月29日より全国公開


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