「ショーガール」などのミュージカルで知られ、映画やテレビでも活躍した俳優の細川俊之さんが、14日未明に亡くなった。

 70歳だった。告別式等は未定。

 細川さんは、福岡県生まれ。学習院大政経学部中退。俳優座養成所を経て、1964年に文学座に入った。「かもめ」などの舞台で頭角を現し、70年には映 画「エロス+虐殺」の大杉栄役で注目された。その後、フリーに転じ、木の実ナナさんとのコンビで74年から15年間にわたってミュージカル「ショーガー ル」の公演を続けた。

 ひょうきんな役柄から二枚目、悪役まで幅広い演技をこなす個性派俳優として人気を集め、映画では「夜逃げ屋本舗2」「ラヂオの時間」などで存在感を発 揮。テレビでもNHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」など多数のドラマに出演した。また、ソフトな声と語り口でラジオのディスクジョッキーやアニメ映画の声優 も務めた。

 2004年からは、大阪芸術大学演技演出科の教授として教壇にも立っていた。