まんたんウェブ より(以下一部抜粋)


 アイドルグループ「NEWS」の山下智久さん主演の映画「あしたのジョー」(曽利文彦監督)の完成報告会見が17日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で行われ、矢吹丈役の山下さんはじめ、丈の最大のライバル・力石徹役の伊勢谷友介さんらが出席した。原作を手がけた漫画家・ちばてつやさんがビデオメッセージを寄せ、過酷な食事制限とトレーニングで体を作り上げた2人に「山下君も伊勢谷君も、『力石がいる』『ジョーがいる』と思ったくらい役になりきっていた。これはいい映画になると思いました」と大絶賛。山下さんは「本当に頑張って良かったなって思います。本当にうれしい」、伊勢谷さんも「もったいなさ過ぎます」と喜びをかみ締めていた。

 「すごく国民的なマンガで本当にたくさんのファンがいる作品。すごくプレッシャーを感じていた。最初は正直、ぼくの器では矢吹丈という国民的スターを全うできるのか」と不安も大きかったという山下さんだが、「原作を読んで、『挑戦していくことが大事』という丈からのメッセージをうけとった」と覚悟を決めたという。

 山下さんは「食事制限は正直つらかった。とにかく食べ物に対して執着してましたね。“リアルハングリー”な感じで頑張りました」と振り返った。一方、同じく厳しい減量を強いられた伊勢谷さんについて山下さんは「力石役ということで、ぼく以上に減量が必要で、それができる精神力はすごいと思った」と語ると、伊勢谷さんも「撮影が終わって、さあ帰ろうと思うと、丈が腹筋やってるんですよ。この人“腹筋バカ”なんじゃないかなと思うくらいだった」とあきれると、山下さんは「(腹筋が)癖になってましたね」と苦笑いしていた。

 会見にはヒロイン・白木洋子役の香里奈さん、丈をボクサーに育てる丹下段平役の香川照之さんも出席。香里奈さんは「男同士の熱い友情だったりきずなを感じられる映画。(現場で)2人を見ているうちにうらやましくなりました。(山下さんと伊勢谷さん)2人にはしゃべりかけられないようなオーラがありましたね」と語り、大のボクシングファンという香川さんは「毎日15時間くらいボクシングのことを考え続けて32年。毎日がプレゼントみたいでした」と喜びを語っていた。

 「あしたのジョー」は68~73年、高森朝雄(梶原一騎)さん原作、ちばてつやさん画で「週刊少年マガジン」(講談社)に連載し、コミックスなど累計2000万部を売り上げた人気マンガ。テレビアニメは70~71年と80~81年の2度にわたって放送され、劇場版アニメも80年、81年に公開、多くのファンに愛されてきた。

 映画は2月11日公開予定。主題歌には宇多田ヒカルさんの「Show Me Love (Not A Dream)」を起用した。