>映画「あしたのジョー」(監督・曽利文彦、2月11日公開)の完成披露試写会が17日、東京・丸の内の東京国際フォーラムホールCで行われ、主演の山下智久(25)、伊勢谷友介(34)らが舞台あいさつした。

 国民的ヒーローの矢吹丈を演じた山下は「僕の器でできるか不安だったが、原作を読んでやってみようと思った」。過酷な減量やトレーニングで肉体を酷使し たほか、トレーナーの挑発で精神的にも追い込まれた。「おなかを思い切り殴られた時に『いてぇな、この野郎!』って思った。初めて自分の怒った顔を見 た」。撮影中は毎晩、腹筋を鍛えてきたそうで「やんないと気持ち悪くて帰れなかった」という山下に、伊勢谷からも「本当にこの人、腹筋バカじゃないかと 思った」と冷やかされていた。

 10キロ減量してライバル・力石徹を演じた伊勢谷は、あばら骨が浮き出るほどやせていた計量のシーンを振り返り「助監督に『(撮影が)昼を越えたらぶっ殺すぞ!』って言ってた。翌日謝ったが、食事はそれくらい人を変えてしまうんです」。

 ジョーの師匠・丹下段平役で30年来のボクシングファンの香川照之(45)は「この役ができなかったら一生後悔してた。『ものまね王座』で、ぐっさん (山口智充)がやってた丹下を超えるためにフルメークにしました」。ヒロイン・白木葉子役の香里奈(26)は「男の友情がうらやましかった」と振り返っ た。