ぴあ映画生活より(以下一部抜粋)

>ジェラルド・バトラーとジェイミー・フォックスが初共演を果たしたクライム・サスペンス映画『完全なる報復』が22日(土)から全国公開されるのを前に、関係者試写会に出席した著名人から数々の推薦コメントが寄せられている。

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映画は、愛する家族を惨殺されるも、司法取引によって犯人を極刑に処すことができなかったことから、司法制度のかかえる不備と問題を訴え、自身の復讐を遂げるために極めて大胆な犯行に乗り出す男クライド(バトラー)と、当時の担当検事だったニック(フォックス)の攻防を描いた作品。

司法制度の矛盾に苦しみ、自らの正義を貫こうとする男と、司法による正義を貫徹しようとする男が対峙し火花を散らす本作は、公開前からすでに高い評価を集めており、国際弁護士の八代英輝氏は「法律に関わる全ての者の背筋を寒くする衝撃作である。法は精緻に、そしてシステム化されていくことで人々の心から大きく離れてしまっているのではないか、この作品はそんな疑問を私たちに突きつける」と述べ、国際政治学者の浅井信雄氏も「有罪率を高めたい検事と軽い有罪判決を恨んで報復する遺族。同じ司法制度の下で正義を競う。司法のあり方に関心を持つ日本人が考え込んでしまう作品」とコメント。司会者のみのもんた氏は「司法、行政、立法、三権分立の日本で、政治と金の問題をいつまでも解決できない国会議員に是非、観てほしい。正義と愛、正面から見つめなおす時だ」とメッセージを寄せている。

また、キャスターの宮川俊二氏が「身も凍る鮮烈な映像から誰も逃れられないだろう」と語っている通り、本作では“正義”をめぐる複雑かつ現代的な主題を扱う一方で、クライドが仕掛ける復讐と、それを防ぐべく奔走するニック検事のスリリングなドラマもふんだんに描かれている。本作は『ソルト』のカート・ウィマーが脚本を、『交渉人』のF・ゲイリー・グレイが監督を務めており、重厚な題材と先の読めないサスペンス劇の両方に高い評価が集まっているようだ。


『完全なる報復』
1月22日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
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