オスカー予想で著名映画評論家が爆弾発言!『ソーシャル・ネットワーク』はアカデミー作品賞を逃す!?【第83回アカデミー賞】
シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
> ゴールデン・グローブ賞の終了を境に、ハリウッドでのアカデミー賞戦線はますますヒートアップ中だ。映画『ソーシャル・ネットワーク』が4部門でゴールデン・グローブを受賞したことから、本作の株は著名評論家たちの間でも急上昇中。連日のように報じられるオスカー予想でも、本作が大本命といわれている。そんな中、「『ソーシャル・ネットワーク』はオスカーを取らないだろう」と堂々と発言している有名映画評論家が2人いる。
毎年映画賞ニュースをいち早く報じるサイト、アワーズ・デイリーによると、有名エンタメ情報雑誌、エンターテインメント・ウイークリーの映画評論家デイブ・カーガー氏、そして独立系の映画ニュースサイトとして有名なindieWIREのアン・トンプソン女史は、実際のアカデミー有権会員たちにかなりのコネがあるらしい。最近この2人が、「『ソーシャル・ネットワーク』はアカデミー作品賞を取らないであろう」と公言して話題になっている。映画業界では、アカデミー賞で最高の栄誉といわれている作品賞を最終的に逃してはうれしさ半減、面目が立たない、というのが一般論である。
ちなみに、カーガー氏とトンプソン女史が『ソーシャル・ネットワーク』が作品賞を獲得できないとする理由は以下のようなものとなっている。
理由1:一般アカデミー会員たち(投票有権者)には年寄りが多く、Facebookとは何だ? という人たちが多い。
理由2:アカデミー会員たちは、往々にして人好きのしない主人公を好かない(ジェシー・アイゼンバーグ演じるマーク・ザッカーバーグは愛嬌(あいきょう)のある人間とはいえない)。
理由3: 大人の男性を泣かすことのできない作品は、アカデミー作品賞にふさわしくない。
確かにアカデミー会員には高齢者が多いといわれている。一方、業界誌を含めハリウッド中でオスカー予想を行っている関係者たちは、アカデミー会員の平均年齢に比べてかなり若いのだという。そうなると、Facebookというサイトの社会的重要度を把握しているのも高齢層より若年層であることは否めない。
そして、ここで重要になってくるのは、Facebookを知らない人たちも、本作を面白い・興味深い作品として観られるのか? という点であろう。確かに同作品の強敵となっている映画『英国王のスピーチ』は万人受けする「元気の出る良作」である。一昔前の保守的なアカデミー賞であれば、『英国王のスピーチ』が『ソーシャル・ネットワーク』を負かして作品賞を受賞することは、ほぼ間違いなかっただろう。しかしここ数年間、テレビ中継の視聴率低下が頭痛のタネとなっているアカデミー賞が、授賞式自体の心機一転、そして若者にも見てもらえる番組にしていくスタンスを打ち出していることから、その意向が若者うけのする『ソーシャル・ネットワーク』への投票、という形になって表れることも大いにありえる。
この時点で確実な勝利者を予想するのはもちろん不可能だが、それでも連日のように予想レースは続き、それを楽しみに追いかける映画ファンも後を絶たないのが常である。
アカデミー賞ノミネート作品の発表は2011年1月25日(火)現地時間午前5時30分、アカデミー本部サミュエル・ゴールドウイン劇場にて行われる。本選は2月27日(現地時間)、日本では28日午前9:30よりWOWOWにて授賞式が放映される。
「ソーシャル・ネットワーク」
なかなか見る気になれませぬ。だって絶対後味悪い気がするんだもん。