産経新聞より(以下一部抜粋)
> 品行方正。真面目に、真っ直ぐ育ったがゆえ、「すごく理屈っぽいところはありますね。白黒つけたい? うん、なんでも結構」。だが笑いながら、こう続け た。「お芝居をすると、人の感情だけは理屈では表せないと思います。言葉を並べ、人とコミュニケーションすることは大事かもしれないけど、それより大事な ことがあるのではと私は思います」。臆せず自分の意見を口にする22歳。大女優の風格をも漂わせる。そんな彼女が主演映画「白夜行」(深川栄洋監督)で演 じたのは、悪女。これまでとはカラーの違う役どころだ。
【写真で見る】“悪女”とはほど遠い堀北真希
もともと読書好きで、人気作家、東野圭吾さんの原作は高校生時代に読んでいた。それだけにオファーがあったときは、「自分とうまく重ならなくて。え、私が雪穂を? と驚きが大きかったです」という。
■ ■ ■
《昭和55年。密室となった廃ビルで質店店主が殺される。事件は容疑者死亡で一応の解決を見るが、担当刑事は腑(ふ)に落ちない。数年後。美しく成長した加害者の娘、雪穂(堀北)と被害者の息子、亮司(高良健吾)の周辺で不可解な事件が起こり…》
原作を読み返してみたが、役柄に共感できる部分が見当たらなかった。「普段は演じているうちに役柄に寄り添っていき、すんなり気持ちが入る。でも今回は 無理」。そこで、客観的に役柄を捉えて演じることに。「現場で“自分”が何かを感じないようにし、“役柄”がどうしたか、を考えていました」
ひとつだけ決めていたのは、「実はいい人」という人物像にしないこと。原作の主人公は色々なとらえ方ができると考えるが、「私の中では決していい人には したくなかった。撮影が辛く感じるときもあり、精神的に苦しかったですけど、それは徹底しました」と“究極の悪女”を演じきった。
■ ■ ■
13歳のときにスカウトされた。通学中の彼女を見初めた現所属事務所関係者が自宅にやってきたという。「ビックリもしないくらいビックリした」。当時、部活動に明け暮れており、興味はなかった。それでも背中を押したのは「勢いですかね」と笑う。
今作や「ALWAYS 三丁目の夕日」「大奥」など、自分が生まれる前の時代の作品に出演することが多い。先人の暮らしを疑似体験し、学んだのは「髪形や服装は違っても、日本人の心は変わっていない。そして、歴史が積み重なってある『いま』を尊く思います」
先のことは分からない、と繰り返した。目の前にあることを懸命にやり、その作品の分、前に進んでいるだけ、とも。それでも「演じるって楽しいと最近やっ と思える。やりがいを心から感じ、お芝居ができているので。色々な役ができるよう、人間的に成長していきたい」。やはり、イメージ通りの優等生だ。
> 品行方正。真面目に、真っ直ぐ育ったがゆえ、「すごく理屈っぽいところはありますね。白黒つけたい? うん、なんでも結構」。だが笑いながら、こう続け た。「お芝居をすると、人の感情だけは理屈では表せないと思います。言葉を並べ、人とコミュニケーションすることは大事かもしれないけど、それより大事な ことがあるのではと私は思います」。臆せず自分の意見を口にする22歳。大女優の風格をも漂わせる。そんな彼女が主演映画「白夜行」(深川栄洋監督)で演 じたのは、悪女。これまでとはカラーの違う役どころだ。
【写真で見る】“悪女”とはほど遠い堀北真希
もともと読書好きで、人気作家、東野圭吾さんの原作は高校生時代に読んでいた。それだけにオファーがあったときは、「自分とうまく重ならなくて。え、私が雪穂を? と驚きが大きかったです」という。
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《昭和55年。密室となった廃ビルで質店店主が殺される。事件は容疑者死亡で一応の解決を見るが、担当刑事は腑(ふ)に落ちない。数年後。美しく成長した加害者の娘、雪穂(堀北)と被害者の息子、亮司(高良健吾)の周辺で不可解な事件が起こり…》
原作を読み返してみたが、役柄に共感できる部分が見当たらなかった。「普段は演じているうちに役柄に寄り添っていき、すんなり気持ちが入る。でも今回は 無理」。そこで、客観的に役柄を捉えて演じることに。「現場で“自分”が何かを感じないようにし、“役柄”がどうしたか、を考えていました」
ひとつだけ決めていたのは、「実はいい人」という人物像にしないこと。原作の主人公は色々なとらえ方ができると考えるが、「私の中では決していい人には したくなかった。撮影が辛く感じるときもあり、精神的に苦しかったですけど、それは徹底しました」と“究極の悪女”を演じきった。
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13歳のときにスカウトされた。通学中の彼女を見初めた現所属事務所関係者が自宅にやってきたという。「ビックリもしないくらいビックリした」。当時、部活動に明け暮れており、興味はなかった。それでも背中を押したのは「勢いですかね」と笑う。
今作や「ALWAYS 三丁目の夕日」「大奥」など、自分が生まれる前の時代の作品に出演することが多い。先人の暮らしを疑似体験し、学んだのは「髪形や服装は違っても、日本人の心は変わっていない。そして、歴史が積み重なってある『いま』を尊く思います」
先のことは分からない、と繰り返した。目の前にあることを懸命にやり、その作品の分、前に進んでいるだけ、とも。それでも「演じるって楽しいと最近やっ と思える。やりがいを心から感じ、お芝居ができているので。色々な役ができるよう、人間的に成長していきたい」。やはり、イメージ通りの優等生だ。