シネマトゥデイ
このアワードシーズン、とにかくすべての主演男優賞を独り占めし、来たるオスカーでも受賞確実と言われているのが、映画『英国王のスピーチ』に主演するコリン・ファースだ。吃音(きつおん)に悩むジョージ6世(ファース)と、オーストラリア人のスピーチセラピスト(ジェフリー・ラッシュ)の奇妙な友情を描いたこの映画は、笑って泣ける感動作。役作りの裏にある努力について、本人の言葉を聞いた。
映画『英国王のスピーチ』写真ギャラリー
Q:王を演じるのはどんな気分でしたか?
あの長い廊下を歩くのは、確かに不思議な気分だったね。その途中で30人もの人が僕に向かっておじぎをするんだ。そういう体験は普段しないことだから、すごく違う世界の様子を見たような気はした。
Q:吃音について、どんなリサーチをしたのですか?
経験者多数に話を聞いたよ。この映画の脚本家デビッド・サイドラーもそのひとり。彼も吃音を克服したんだ。かつて彼は、四六時中そのことばかり考えていたという。たとえばレストランで、うまく言えそうにないメニューは注文しなかったらしい。生活は恐れによって支配されているんだ。言葉を発しようとする時、顔の筋肉や口にどんなことが起こるかということよりも、そういった心理面はさらに参考になったよ。
Q:ロイヤルファミリーがこの映画を観てどう思うか、気になりますか?
いや、それはないな。この実話に関係した人々が映画を気に入ってくれることは願うけれどね。僕らは正直な姿勢と、ある程度の王室への愛をもってこのストーリーを語ったつもりだ。
Q:この映画にメッセージはありますか?
メッセージを用意したつもりはないけれど、観客が何かを引き出すことはできるんじゃないかな。この映画で、問題は「解決」しない。そんな結末を与えるのは、正しくないと思った。これは、自分の抱える障害と立ち向かう男の話だ。彼は建設的に対処することで、自分の中に潜んでいた新しい側面を発見する。それは彼にとって、ある意味勝利なんだ。
来日経験は2回。「東京と京都しか行っていないけれど、どちらも大好き。ぜひまた日本に行きたいよ」と優しい笑顔で語ってくれた。『英国王のスピーチ』は2月26日より全国公開。
このアワードシーズン、とにかくすべての主演男優賞を独り占めし、来たるオスカーでも受賞確実と言われているのが、映画『英国王のスピーチ』に主演するコリン・ファースだ。吃音(きつおん)に悩むジョージ6世(ファース)と、オーストラリア人のスピーチセラピスト(ジェフリー・ラッシュ)の奇妙な友情を描いたこの映画は、笑って泣ける感動作。役作りの裏にある努力について、本人の言葉を聞いた。
映画『英国王のスピーチ』写真ギャラリー
Q:王を演じるのはどんな気分でしたか?
あの長い廊下を歩くのは、確かに不思議な気分だったね。その途中で30人もの人が僕に向かっておじぎをするんだ。そういう体験は普段しないことだから、すごく違う世界の様子を見たような気はした。
Q:吃音について、どんなリサーチをしたのですか?
経験者多数に話を聞いたよ。この映画の脚本家デビッド・サイドラーもそのひとり。彼も吃音を克服したんだ。かつて彼は、四六時中そのことばかり考えていたという。たとえばレストランで、うまく言えそうにないメニューは注文しなかったらしい。生活は恐れによって支配されているんだ。言葉を発しようとする時、顔の筋肉や口にどんなことが起こるかということよりも、そういった心理面はさらに参考になったよ。
Q:ロイヤルファミリーがこの映画を観てどう思うか、気になりますか?
いや、それはないな。この実話に関係した人々が映画を気に入ってくれることは願うけれどね。僕らは正直な姿勢と、ある程度の王室への愛をもってこのストーリーを語ったつもりだ。
Q:この映画にメッセージはありますか?
メッセージを用意したつもりはないけれど、観客が何かを引き出すことはできるんじゃないかな。この映画で、問題は「解決」しない。そんな結末を与えるのは、正しくないと思った。これは、自分の抱える障害と立ち向かう男の話だ。彼は建設的に対処することで、自分の中に潜んでいた新しい側面を発見する。それは彼にとって、ある意味勝利なんだ。
来日経験は2回。「東京と京都しか行っていないけれど、どちらも大好き。ぜひまた日本に行きたいよ」と優しい笑顔で語ってくれた。『英国王のスピーチ』は2月26日より全国公開。