Movie Walkerより(以下一部抜粋)

>映画ファン主催のユニークな映画祭・映画賞として知られる第32回ヨコハマ映画祭が2月6日に横浜・関内ホールで開催。授賞式では、主演男優賞の豊川悦司、主演女優賞の満島ひかりをはじめ、豪華俳優陣やスタッフ陣が登壇。観客に笑顔でスピーチした。

【写真をもっと見る】『川の底からこんにちは』『カケラ』で主演女優賞を受賞した満島ひかりも満面の笑顔で挨拶

『今度は愛妻家』『必死剣鳥刺し』で主演男優賞を受賞した豊川悦司は「ヨコハマ映画祭は、新人賞もいただき、駆け出しの頃から応援してくれている映画祭。 トロフィーが持ちやすくて好きなんです。長時間持っていても疲れない(会場爆笑)」と笑いをとった後で、「映画ファンの皆さんが、映画を応援してくれる映 画祭は少ないです。そんな映画祭でいただいた賞なので、役者冥利に尽きます」と喜びをあらわにした。

また、今年の映画の中でやりたかった役柄については「蓮司さんの役(オカマ)ですね。俳優ってのは、女性の役をもらえるとこんなに喜ぶのかと。男の中には 女性に対する憧れが永遠にあるのかなと。一度やってみたいです」と語った。『今度は愛妻家』『パレード』『行きずりの街』『アウトレイジ』『人間失格』で 助演男優賞を受賞した石橋蓮司は、「僕の作品はオカマにヤクザ、変人なフェミニストとか。この年になると真っ当な人間には戻れないと諦めていますが、皆さ んの声援がせめてものなぐさみになればと」と苦笑い。

『川の底からこんにちは』『カケラ』で主演女優賞を受賞した満島ひかりは、昨年の新人賞に続いて2年連続で壇上の人となった。「この2本の作品は、人とし てすごく成長できた作品です。その前は激しい映画に関わることが多く、突っ走りすぎていて、ランナーズハイになっていたところを(『カケラ』の)安藤(モ モ子)監督に踏んづけられて。鬱屈した気持ちでいたところを石井監督にUFOキャッチャーみたいにすくわれました」と言うと、会場から「おめでとう!」と いう声援が。そう、彼女は昨年『川の底からこんにちは』の石井裕也監督と結婚したばかりだ。

『BECK』『ハナミズキ』で最優秀新人賞を受賞した向井理は、舞台の準備のために残念ながら出席はならず、代わりにメッセージが読まれた。「歴史も深い 映画祭で、自分の出身地である横浜で賞をいただけたことが光栄です。これからも賞に恥じぬよう、たくさんの人の記憶に残る映画が作れるよう精進していきた いです」

『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』で同新人賞を受賞した佐藤寛子は、「25歳の小娘が身も心も裸になって臨んだ作品。やり遂げられたのは素晴らしいキャスト、スタッフ、石井監督のおかげです」と感涙しながらスピーチし、大きな声援をもらった。

今年も大いに盛り上がったヨコハマ映画祭。映画ファンはゲスト陣の生の声を聞いて、大喜びしていた様子で、ファンの手によるヨコハマ映画祭の意義を改めて実感した一日だった。



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