ベルリン映画祭華やかに開幕!コーエン兄弟の新作オスカー候補『トゥルー・グリット』で!【第61回ベルリン国際映画祭】
シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
> 2月10日(現地時間)、第61回ベルリン国際映画祭開幕上映に先立ち、ジョエル&イーサン・コーエン監督映画
『トゥルー・グリット』の会見が行われた。会見には、脚本、プロデュースも務めたコーエン兄弟、出演のジェフ・ブリッジス、ジョシュ・ブローリン、ヘイ
リー・スタインフェルドが参加した。
『ビッグ・リボウスキ』で主演を務めたブリッジス、『ノーカントリー』で主演のブローリンと、コ
ーエン兄弟とは過去にも組んでいる両ベテランに挟まれた新人のスタインフェルドだが、紹介時、ひときわ大きな拍手が上がり、満面の笑みで応えた。
本作はジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を獲得した1969年の映画『勇気ある追跡』のリメイク。父を殺された少女(スタインフェルド)が2人の男(ブリッジス、マット・デイモン)を助っ人に、犯人(ブローリン)を追って復しゅうを図る。
飲んだくれの保安官を演じるブリッジスは、セリフ回しで笑わせてくれる。あまりお行儀のいい言葉遣いとは言えないが、「悪い言葉については、お詫 びするよ。役を組み立てていくうえで、ああなったんだ。英語版でも字幕を入れたらいいんじゃないかな」と弁明。そのブリッジスと犯人を追跡するシーンで は、乗馬、木登りなどアクションもこなしているスタインフェルドは、毎日がチャレンジだったという。だが、たくさんの荒くれ男(?)に囲まれた撮影につい ては「えーと、悪くなかったわ」と言いながらも「ママもいたし、男性ばかりでもなかったのよ」と子どもらしい顔も覗かせた。
「必ずしも比べる必要はないんじゃないかな。ウェインは確かに伝説的なスターだけど、それと作品とは別物だから」とブローリンが言えば、イーサン も「69年製だからね。かなりの年月を経ている。ぼくがまだ子どもだったくらいだから」とオリジナル版に敬意を表しながらも、別の作品になっていることを 説明する。ジョエルも「映画より、本の方から作っていった」と製作の基を明かした。コーエン流のアレンジも効いていて、ストーリー、キャラクターとも趣を 変えている本作は、ジョン・ウェイン版を見ている人にも新鮮に鑑賞できるだろう。