Movie Walkerより(以下一部抜粋)
>英国アカデミー賞の受賞式が現地時間2月13日に行われ、『英国王のスピーチ』(2月26日公開)が、作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など7部門で受賞した。
【写真】アカデミー賞でもコリン・ファースの主演男優賞受賞は確実視されている。昨年の雪辱を果たすか?
毎年、同賞の結果のみならずノミネートそのものが米国アカデミー賞とは大きく異なる場合も多いが、米西海岸時間の2月22日に締め切られ、27日に開催される米国アカデミー賞授賞式の結果にどれだけの影響を及ぼすのか、AOL.comの映画サイトが検証している。
現在、アカデミー会員は5,775人いるが、英国アカデミー会員に占める割合は10%とさほど大きいものではなく、過去10年間の歴史を作品賞で見てみると、英国アカデミー賞と米国アカデミー賞の双方で作品賞を受賞したのは、『グラディエーター』(00)、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(03)、『スラムドッグ$ミリオネア』(08)、『ハート・ロッカー』(09)の4作品のみ。これらの結果を見る限りでは、2つのアカデミー賞の間にさほどきつい縛りはないようだ。
主演男優賞については、昨年『シングルマン』(10)で同賞を受賞しながらも、『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッジスにアカデミー賞を奪われたコリン・ファースが、今年も『英国王のスピーチ』で同賞を二年連続受賞。また各賞でも圧勝していることから、今年はコリンが昨年の雪辱を晴らすことは間違いないと言われている。また、『ブラック・スワン』(5月13日公開)のナタリー・ポートマンも、アカデミー賞で主演女優賞を受賞することが確実視されている。
しかし、英国アカデミー賞で助演男優賞及び助演女優賞に選ばれたジェフリー・ラッシュとヘレナ・ボナム=カーターについては、残念ながら米国アカデミー賞とは直結しないようで、有力候補は未だに『ザ・ファイター』(3月26日公開)のクリスチャン・ベールとメリッサ・レオだと言われている。しかしながら、クリスチャン・ベールは過激なダイエットで取り組む演技をワンパターンと批評家から非難されたことについて、「靴に放尿してやりたい!」と過激なコメントをしたこと、そしてメリッサ・レオはあまりにもの欲しそうなコメントとゴージャスな衣装をまとった写真付きの自費キャンペーンが一部のアカデミー会員の反感を買う羽目になり、ふたりの圧勝感が減速する事態に陥っている。それでもクリスチャンについては、過去にも暴言や家族との暴力事件などが取り沙汰されており、今回の暴言がアカデミー会員に与える影響はそれほど大きくなさそうだが、メリッサに関しては『トゥルー・グリット』(3月18日公開)の新鋭14歳、ヘイリー・スタインフェルドとの票割れ合戦が激しくなりそうだ。
今回の英国アカデミー賞の結果で一番のサプライズは、監督賞に『英国王のスピーチ』のイギリス人監督トム・フーパーではなく、『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督が選ばれたことだ。全米監督組合賞は、米国アカデミー賞の行方を占う最も重要な賞の1つであり、1948年以降、同賞と米国アカデミー賞監督賞の受賞者が異なったことは6度しかないという実績を持っているが、それをトム・フーパー監督が受賞したこと、そして全米プロデューサー組合賞も『英国王のスピーチ』が受賞したことから、これまで圧勝感があった『ソーシャル・ネットワーク』とデヴィッド・フィンチャー監督のパワーが失速していると考えられていたからだ。にも関わらず、イギリス人びいきの英国アカデミー賞でフィンチャー監督が監督賞を受賞したことは、アカデミー会員に大きな影響力があると考えられており、票割れが起こることは必至だろう。英国アカデミー賞と同様に作品賞に『英国王のスピーチ』、監督賞にフィンチャー監督が選ばれる可能性が高くなってきたと分析している。授賞式まで後7日間となり、ますます先が読めない展開になってきている。
>英国アカデミー賞の受賞式が現地時間2月13日に行われ、『英国王のスピーチ』(2月26日公開)が、作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など7部門で受賞した。
【写真】アカデミー賞でもコリン・ファースの主演男優賞受賞は確実視されている。昨年の雪辱を果たすか?
毎年、同賞の結果のみならずノミネートそのものが米国アカデミー賞とは大きく異なる場合も多いが、米西海岸時間の2月22日に締め切られ、27日に開催される米国アカデミー賞授賞式の結果にどれだけの影響を及ぼすのか、AOL.comの映画サイトが検証している。
現在、アカデミー会員は5,775人いるが、英国アカデミー会員に占める割合は10%とさほど大きいものではなく、過去10年間の歴史を作品賞で見てみると、英国アカデミー賞と米国アカデミー賞の双方で作品賞を受賞したのは、『グラディエーター』(00)、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(03)、『スラムドッグ$ミリオネア』(08)、『ハート・ロッカー』(09)の4作品のみ。これらの結果を見る限りでは、2つのアカデミー賞の間にさほどきつい縛りはないようだ。
主演男優賞については、昨年『シングルマン』(10)で同賞を受賞しながらも、『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッジスにアカデミー賞を奪われたコリン・ファースが、今年も『英国王のスピーチ』で同賞を二年連続受賞。また各賞でも圧勝していることから、今年はコリンが昨年の雪辱を晴らすことは間違いないと言われている。また、『ブラック・スワン』(5月13日公開)のナタリー・ポートマンも、アカデミー賞で主演女優賞を受賞することが確実視されている。
しかし、英国アカデミー賞で助演男優賞及び助演女優賞に選ばれたジェフリー・ラッシュとヘレナ・ボナム=カーターについては、残念ながら米国アカデミー賞とは直結しないようで、有力候補は未だに『ザ・ファイター』(3月26日公開)のクリスチャン・ベールとメリッサ・レオだと言われている。しかしながら、クリスチャン・ベールは過激なダイエットで取り組む演技をワンパターンと批評家から非難されたことについて、「靴に放尿してやりたい!」と過激なコメントをしたこと、そしてメリッサ・レオはあまりにもの欲しそうなコメントとゴージャスな衣装をまとった写真付きの自費キャンペーンが一部のアカデミー会員の反感を買う羽目になり、ふたりの圧勝感が減速する事態に陥っている。それでもクリスチャンについては、過去にも暴言や家族との暴力事件などが取り沙汰されており、今回の暴言がアカデミー会員に与える影響はそれほど大きくなさそうだが、メリッサに関しては『トゥルー・グリット』(3月18日公開)の新鋭14歳、ヘイリー・スタインフェルドとの票割れ合戦が激しくなりそうだ。
今回の英国アカデミー賞の結果で一番のサプライズは、監督賞に『英国王のスピーチ』のイギリス人監督トム・フーパーではなく、『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督が選ばれたことだ。全米監督組合賞は、米国アカデミー賞の行方を占う最も重要な賞の1つであり、1948年以降、同賞と米国アカデミー賞監督賞の受賞者が異なったことは6度しかないという実績を持っているが、それをトム・フーパー監督が受賞したこと、そして全米プロデューサー組合賞も『英国王のスピーチ』が受賞したことから、これまで圧勝感があった『ソーシャル・ネットワーク』とデヴィッド・フィンチャー監督のパワーが失速していると考えられていたからだ。にも関わらず、イギリス人びいきの英国アカデミー賞でフィンチャー監督が監督賞を受賞したことは、アカデミー会員に大きな影響力があると考えられており、票割れが起こることは必至だろう。英国アカデミー賞と同様に作品賞に『英国王のスピーチ』、監督賞にフィンチャー監督が選ばれる可能性が高くなってきたと分析している。授賞式まで後7日間となり、ますます先が読めない展開になってきている。