『ナルニア』最新作、『GANTZ』を抜いて1位に!3D上映が激増中!『マクロスF』も驚異的なランクイン!!【映画週末興行成績】

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

今週は映画『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』が、全国907スクリーンの上映館中、3D上映と2D上映の対比が594:313と、2Dをはるかに上回る3D上映数で公開されトップを獲得した。一昨年に全国831スクリーンで公開された映画『アバター』の時点では、373:458(3D:2D対比)だったが、昨年GW時期に全国877スクリーンで公開された映画『アリス・イン・ワンダーランド』のころには、454:423(3D:2D対比)と3D上映館が逆転。3D上映の割合は着実に増加していることがわかる。

 シリーズ初の3D作品ということで、ファミリー層を中心に集客。土日2日間の成績は動員31万2,850人、興収4億5,655万2,003円。さらに初日を含めた3日間の動員は37万1,777人、興収5億4,065万9,903円を記録した。配給元の20世紀フォックスでは「春休みロングランへ向け、華麗なる出航!」と高らかに宣言している。最終興収68.6億円を記録した第1章、最終興収30億円の第2章という前作の結果を超えられるかに注目が集まる。

 続いて公開5週目を迎えた『GANTZ』は2位とワンランクダウンで、226万7,753人、28億4,006万9,850円。3位の『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』は公開17日間で累計動員98万3,567人、累計興収11億3,338万460円と早くも興収10億円を突破した。4位は劇場版2部作の後編『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』が初登場。全国38スクリーンと公開規模は小さいものの、初日2日間で動員8万1,772人、興収1億1,780万3,100円という驚異的な成績。スクリーンアベレージでは310万82円とトップ10圏内作品の中でダントツの成績だった。テレビシリーズを見続けてきた世代や、新シリーズで初めて「マクロス」を知った10代、20代を中心とした世代など、新旧ファンを取り込んだのはもちろんのこと、CDやライブなどの音楽を通じて多くの女性ファンを獲得したことなどもあり、幅広い層に支持されている。前作も全国30スクリーンと小規模公開ながら驚異的な成績でベストテン入りを果たしたが、本作も同様の興行が繰り広げられている。


 5位は映画『ヒア アフター』で3ランクダウン。そして6位には第83回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞など主要4部門を獲得した『英国王のスピーチ』が初登場。全国107スクリーンの公開で、初日2日間成績は動員7万7,710人、興収1億36万9,150円。公開館となるTOHOシネマズシャンテなど各劇場では早くも満席が続出だったそうで、今回のオスカー効果でさらなるロングランも期待できそうだ。7位は『あしたのジョー』で、累計動員67万3,872人、累計興収が8億1,905万4,350円という結果になった。


 また、8位はレイチェル・マクアダムス、ハリソン・フォード、ダイアン・キートン共演のロマンチック・コメディー『恋とニュースのつくり方』。全国193スクリーンで金曜に公開され、土日2日間の成績は動員が3万7,602人、興収4,899万9,600円という成績だった。また9位の『毎日かあさん』、10位の『パラノーマル・アクティビティ2』がそれぞれ3ランクずつダウンという結果になった。また、公開5週目の『RED/レッド』は6ランクダウンで11位と圏外に落ちてしまった。


 今週末は『ツーリスト』『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』『わさお』などの作品がベストテン入りを目指す。その他、『アレクサンドリア』『コリン LOVE OF THE DEAD』『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 3 ラプラスの亡霊』『アメイジング・グレイス』などの作品が公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)