時事通信より(以下一部抜粋)

>フランスの大学教授が近く発売予定の著作で、米人気歌手、故マイケル・ジャクソンさんの3オクターブにも達する驚異の声は、子供の頃のニキビ治療で使われ た薬物が原因で去勢状態になったことに起因しており、マイケルさんは「ポップ界の王」というより「ポップ界の王子」だとの新説を展開している。

 この教授はマルセイユのティモーヌ大学の血管手術の権威で大のオペラ・ファンでもあるアラン・ブランシェロー氏。同教授は、これまで成人で3オクターブ の音域をカバーする人に出会ったことがないとした上で、マイケルさんの声はカストラート(去勢された男性歌手)のものだと語った。

 同教授は、内分泌学の専門家らと話し合った結果、抗男性ホルモン薬シプロテロンの使用による結果ではないかとの結論に達したと話した。同教授は、「私は マイケルが12歳のとき、ニキビに悩んでいたのを知っている。なぜなら、彼自身がそれについて悲劇的だったと話しているからだ。このときにシプロテロンに よる治療が行われたと推測できる」として、子供の頃の治療で「化学的に去勢された」結果だと述べた。

 同教授はその上で、20冊以上の本を読み、皮膚病や音声生理学などの専門家にも相談して仮設をまとめ上げた。シプロテロンを用いると、男性の思春期の成長が阻害され、喉仏が発達せずに声変わりしない、体毛が濃くならないなどの影響が表れる。

 同教授は、新著をまとめるに当たって、マイケルさんの家族や友人には話を聞いたりしていないと語った。新著「マイケル・ジャクソン:その声の秘密」は9日に発売される。