映画.com より(以下一部抜粋)

>瑛太と松田龍平がダブル主演する「まほろ駅前多田便利軒」の本ポスターを、映画.comが独占入手した。便利屋経営者の多田を演じる瑛太と、正月に転がり込んできた同級生・仰天に扮する松田が、真剣な眼差(まなざ)しで涙を浮かべるビジュアルは、2人のバツイチ男の生きざまを瞬間的に抽出している。

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 同作は、三浦しをんの直木賞受賞作を、大森立嗣監督が映画化した。東京・町田がモデルになった架空の地方都市“まほろ市”で便利屋を営む多田と同級生の仰天は、一筋縄ではいかない顧客たちからの無理難題を痛快に解決する日々。そんなふたりが、ある事件にかかわることで自らの抱える忘れられない過去と対じすることになる。

 笑いあり、涙ありの同作にあって、若手演技派俳優ふたりの涙の意味に注目が集まる。このシーンは、物語の核心に迫るクライマックスでも、涙を誘うようなシリアスな場面でもない。そして、寄り添いながら涙を浮かべているが、その真意は対極に位置している。ふたりの性格の違いが顕著に表現されているだけに、本編でも見逃すことはできない。

 また、同ポスターでは、主人公ふたりを振り回す“くせ者”依頼人たちのビジュアルも初公開され、全ぼうの一端が明らかになった。片岡礼子と鈴木杏は、嬉々(きき)とした表情で自称コロンビア人娼(しょう)婦のルルとハイシーになりきっている。また、大森監督一家も勢ぞろい。父・麿赤兒はバスの運行調査を頼む老人、弟・大森南朋は弁当屋主人を演じている。松尾スズキ、岸部一徳らベテランが脇を固める一方で、裏組織の若きボスを高良健吾が演じている点にも注目だ。

 同名タイトルの原作は、劇中写真を使った表紙に差し替えて文庫を展開している。版元の文藝春秋社としては前例がないが、現在までに累計発行部数50万部を突破。同ポスターは、3月5日から全国の公開劇場で順次掲出される。

 「まほろ駅前多田便利軒」は、4月23日から全国で公開。


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