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 第83回アカデミー賞でクリスチャン・ベールが助演男優賞、メリッサ・レオが助演女優賞に輝いた「ザ・ファイター」が3月26日公開される。公開を前に、ベールが日本へ寄せたメッセージと作品特別映像を独占入手した。

「ザ・ファイター」特別映像

 ベールは3月11日に日本を襲った東日本大震災に触れ
「今、僕の気持ちは日本の皆さんとともにあります。できるだけ早く日本にも行きたいと思っているし、とにかく今は被災した人たちの無事とみなさんの健康を願っています」
とエール。本作の公開についても
「今、日本がつらい状況にある中で、『ザ・ファイター』を楽しみにしていてくれる人がいるのは本当に光栄なことです。できることなら、この映画が少しでも気が晴れるような存在、少しでも前向きな気持になれるような存在であればと、心から思います」
とコメントを寄せた。

 「ザ・ファイター」は、デビッド・O・ラッセル監督が、実話をもとにプロボクサーのミッキー・ウォードと、異父兄ディッキー・エクランドのきずなを描いたドラマ。元天才ボクサーのディッキー(べール)は、短気で怠惰な性格から生活が破綻し、薬物に溺れ監獄送りになる。ディッキーからボクシングの手ほどきを受けたミッキー(マーク・ウォールバーグ)は、兄とは正反対の地道な性格で、母アリス(レオ)から言われるまま試合を重ねるが、なかなか勝つことができない。しかし、恋人シャーリーン(エイミー・アダムス)の支えにより、次第に勝利を重ねたミッキーが、ついに世界タイトルマッチの切符を手に入れたころ、兄ディッキーが出所する……。

 特別映像では、ディッキーが現役時代、伝説の相手と言われた選手からダウンを奪った試合を見ながらその試合を再現する場面と、兄弟でスパーリングをしている場面が映し出され、努力家でまじめな弟と、天才肌で陽気な兄という好対照のふたりの役どころが見てとれる。厳しいトレーニングを3年続けたウォールバーグと、13キロの減量、頭髪を抜き、歯並びまで変える徹底した役づくりで挑んだベールの熱演が見どころだ。

 「ザ・ファイター」は、3月26日から全国で公開。


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