> 大手芸能プロのジャニーズ事務所が1日、東日本大震災の被災者を支援するため、東京・代々木第1体育館前広場で募金活動を行った。近藤真彦(46)をはじめ、TOKIO、嵐、NEWSら人気アイドル総勢115人が参加し、10万1000人が駆けつけた。マッチは「(地震が発生した)3・11をイヤな思い出の日にしたくない。全力を尽くして東北にメッセージを送り続けたい」と語り、毎月募金活動を行うことを明言した。

 「ありがとう! 本当にありがとう!」

 「こんな時こそ、心をひとつに!!」

 嵐の櫻井翔(29)に、タッキー&翼の滝沢秀明(29)、NEWSの山下智久(25)、ジャニーズ事務所が誇る人気アイドルたちが一列に並んで声を張り上げ、1人ひとりに感謝の言葉を伝えた。

 女性のみならず、若い男性や家族連れ、幅広い層のファンの列は幾重にも伸び、250メートル離れたJR原宿駅まで伸びていた。被災地支援という両者の思いが、大きなうねりとなって結実した。

 3日連続で、100人を超えるスターが義援金を募るジャニーズ事務所一丸となった被災地救済プロジェクト。その名は「MarchingJ」。最年長のマッチは「3月11日を忘れないということ、そして明日へ向かって前進(マーチ)していく。2つの意味をプロジェクトの名前に込めました」と明かした。

 櫻井は「3月11日以来、何ができるかを考えていた。僕たち1人ひとりの力は小さいですが、(被災地に)思いが届けばうれしい」と、このプロジェクトにかける熱い思いを吐露した。

 初日だけで嵐ら55人のタレントと60人のジャニーズJr.が集まり、2日以降も合わせると、すでに4億円以上を義援金として送ったSMAPをはじめ、総勢84人のタレントと180人のジャニーズJr.が参加する。これほど大がかりなイベントは、1962年の事務所設立以来初めてだ。

 “リーダー”として、募金箱に最初に義援金を入れたマッチは「みんな連れてこられたというより、『来たい』という気持ちが強かったみたい」と後輩たちを頼もしく見つめ、1児の父親らしく「(被災地の)子供たちの笑顔を取り戻すためのイベントにしたい」と胸を張った。

 会場は、彼らが何度もコンサートを行ってきた“聖地”、代々木第1体育館の入場口前広場。まだ夜が明けぬ午前4時半から3000人超が並び、閉門の午後5時25分までに10万1000人が集まった。用意された50個の募金箱は、すべてぎっしり詰まっていた。

 津波で甚大な被害が出た仙台市若林区から駆けつけた大学1年生、早坂春花さん(18)は「仙台から来ました」と手を挙げ、タッキーから「頑張って!!」と励まされた。「うれしかった。被災地にもファンは多い。元気をもらえました」と大感激だ。

 最後にマッチは「これをスタートに、来年3月まで毎月支援イベントをやっていきたい」と約束した。がんばれ日本! ジャニーズから届いたメッセージは日本全国に広がっていく。