> ジャニーズの全タレントが参加する東日本大震災復興支援プロジェクト「Marching J」第1弾となる募金イベントが1日、東京・代々木第一体育館前広場で行われ、嵐、KAT‐TUN、KinKi Kidsら55人が「気持ちを一つにして頑張ろう」と支援を呼びかけた。初日のこの日だけで、10万1000人のファンが結集。募金のための長い長い行列が続いた。募金イベントは2、3日も同所で開催される。
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 午前10時、代々木第一体育館前に作られた特設ステージに、近藤真彦(46)をはじめTOKIO、嵐、KAT‐TUN、NEWSの22人がずらりと勢ぞろい。1万円札を次々と募金箱に投入する“長男格”のマッチを筆頭に全員が募金をした後、マッチのかけ声と共にジャニーズ史上最大のチャリティーイベントが開幕した。

 「ドラマのロケで台場にいた。液状化がすごかった」(相葉雅紀)、「自宅にいた」(二宮和也、大野智)と3・11を振り返った嵐。櫻井翔(29)は「地震の日から何かできないかとずっと考えてた。一人一人の力は小さいかもしれないけれど、ジャニーズファミリーが一堂に会し、皆さんのお力を借りて被災地に少しでも思いが届けば。長い目で日本を前に進めることができたら」と支援を訴えた。

 「同じ空の下、今被災地では一生懸命生きてる方たちがいる」と切り出した松本潤(27)は、「被災地の皆さんに元気と力を届けたい。被災地の人がこの光景を見て『一人じゃないんだ』って思ってくれたら。みんなで一つになって乗り越えていけたら」と“心はひとつ”と語りかけた。

 タレントが全員参加するイベントはジャニーズ史上初。募金活動初日のこの日はKinKi Kidsら55人が参加した。

 早朝4時に3000人、6時半の開門時点で8000人が並び、午前11時半には3万4000人、午後2時には7万7000人と訪れるファンの人数は膨れ上がるばかり。午後5時25分までに10万1000人が募金した。

 10万人を超える人が集まったことで、会場周辺は大混雑。はぐれる親子連れも多発、タレントが壇上で迷子捜索を呼びかける一幕もあったが、メンバーがステージ上から「押さないで」などと呼びかけたことで、将棋倒しなど心配された事故はなくイベントは終了した。