コンビ大泉洋&松田龍平、バーでの撮影には大人の風格 北海道で食べ歩いたのは良い思い出?
シネマトゥデイより(以下一部抜粋)大泉洋が地元・北海道を舞台に人間味あふれた探偵を演じる映画『探偵はBARにいる』の現場取材が4月3日に行われ、大泉とその相棒を務める松田龍平が、タイトルにも冠されているバーや2人で食べ歩いた北海道の思い出について語った。
当日は、大泉ふんする探偵と松田演じるマイペースな相棒・高田が、行きつけのバーを訪れるシーンの撮影。すでに北海道ロケを含む撮影は終了しており、大泉が「(北海道ロケの)ススキノが『動』という感じならば、こっちは『静』って感じですね。」と言うように、この日はじっくりと2人のバーでのやり取りを撮影。テレビドラマ「相棒」などでもメガホンを取った橋本一監督は細部にまで気を配ることで知られており、朝8時からスタートした撮影がお昼過ぎにようやく一段落するなど、スタッフ・キャストも腰を据えての撮影となった。
本作のタイトルにも冠されているバーは劇中でドラマが展開する重要な場所であるだけに、「今日からがまたヤマというか、結構重要なシーンが続くので、まだまだ油断できないな、と」と大泉は改めて気を引き締めていた様子。だが、バーで撮影するのはこの日が初めて。大泉が「いよいよですね。何たって『探偵はBARにいる』ですから。イメージはしますけど、あんまり自分のイメージを固め過ぎないように気を付けていますね」と気合を入れていた一方で、作中のマイペースな役柄を地で行っている松田は、いよいよ撮影となったバーの感想を問われても「えーっと、あまりないですね」とあくまで自然体。撮影に臨む2人のキャラクターの違いが役柄の面にも表れているようだった。
撮影に使われたバーは、セットとはいえ棚に並べられている酒ビンもすべて本物を使ったという本格派。リアリティーを与えるためにスタッフが飲んでビンの中身を減らした話を聞いた大泉は、「『何をしてるんだ』ってね。そんなことするならよこせと。しかも味とかもわからないで飲んでいるんだから。僕も呼んでほしかったですよ」と酒好きらしい一面をちらり。演じる探偵は酒好きなので、まさにハマリ役といえそうだ。
一方であまりお酒を飲まないという松田は北海道ロケ中、大泉の案内で食べ歩き、相当太ってしまったという。いちばんおいしかったものを問われると、ジンギスカンなどの定番を挙げた後で、「あとは、お袋の味ですね」とある家庭料理屋を絶賛。案内した大泉と松田の間では最初、「今日はお袋の味だよ」「お袋って、どこの国のお袋ですか」というやり取りがあったらしく、二人とも思い出し笑い。くしくもこの日は、大泉の38歳の誕生日であり、以前出演したドラマでは顔合わせのときに誕生日を迎えて恐縮しきりだったという大泉だが、今回はすでに撮影も終盤に入っているということでリラックスしていた様子。思い出したくもないと思わずこぼすほどタフだったアクションシーンの撮影を経て、松田ともすっかりと打ち解けており、役柄について大泉は松田を「龍平くんが演じているのを見て、『ああ、こういう感じだったんだなあ』とわかった」と、反対に松田は大泉を「原作で読んだ探偵そのままのイメージ」とお互いに納得しているようだった。
映画『探偵はBARにいる』は、東直己の人気シリーズ「バーにかかってきた電話」の実写映画化作品。シリーズ化も視野に入れているという本作は、北海道で撮影が行われたアクションシーンと事件の謎に迫るドラマ部分、そして探偵とその相棒・高田の軽妙なやり取りが最大の魅力。原作では名前が明かされておらず“俺”の一人称で通している探偵を大泉がどのように演じるのかに注目だ。