Movie Walker
より(以下一部抜粋)
>小学館漫画大賞を受賞した石塚真一の人気コミック「岳 みんなの山」を、小栗旬、長澤まさみを迎えて実写映画化した『岳 ガク』が5月7日(土)より公開される。小栗は、高所恐怖症を克服し、主人公の山岳救助ボランティア・島崎三歩役を熱演。また、長澤まさみも、山岳救助隊の新人・椎名久美役で、小栗と共に雪山での撮影にトライした。そこでふたりにインタビューし、過酷だったロケの撮影秘話を聞いた。
【写真をもっと見る】小栗旬扮する島崎三歩の決死の救助シーンに感動!
『岳 ガク』の舞台は雄大な北アルプス山系。誰よりも山を愛する男・島崎三歩(小栗旬)は、山岳救助ボランティアをしながら、日々、登山者たちの命を救ってきた。北部警察署山岳遭難救助隊に新人女性隊員として配属された椎名久美(長澤まさみ)は、三歩や仲間たちと交流しながら過酷な試練を乗り越え、成長していく。
映画では『ロボコン』(03)以来、久しぶりの共演となったふたり。小栗は本作のオファーをもらった時「え?俺?」と、少し驚いたという。「原作を読んでいて、まさか三歩役が自分のところに来るとは思っていなかったので。もちろん、やります!って言いましたが」。小栗にとって三歩役は新たな挑戦だったようだ。「原作ものは何本かやってきましたが、今回ほど自分の外見とかけ離れたキャラクターはなかったので、外見を作ることは気にせずにやろうと思いました。でも、本作を見て、俺ってこんなふうに笑うんだ!と、自分でもびっくりしたんです。“ド”ストレートな言い方ですが、山が教えてくれたって感じがしました。頭で考えることはほとんどなく、山に行って、その日の気温や天候、風の強さや暖かさ、冷たさとかを感じ、そこで出てきた言葉に自分の体を動かしていこうと純粋に思っていたので。その結果、自分でも見たことのない表情が映像の中に出たなあと」。
長澤は久美役をオファーされた時、とても楽しみだったと言う。「脚本と原作をいただいて読んだら、山のことは全然知らないことだらけで、初めて知ることがたくさんあって。久美って役も、今まで演じてきた役とは違っていたし、自分自身も山について知っていきながら、一緒に成長していければ良いなと思いました」と語った。
三歩が登山者に対して、爽やかで包容力たっぷりの笑顔で「頑張れ」ではなく「よく頑張った」とねぎらうセリフが印象的だ。また、遭難して奇跡的に助かった登山者に「ありがとう!感動した。生きてた君に」と、称えるセリフにも思わず熱いものが込み上げる。小栗は言う。「実際山で遭難して、命があっただけでもよく頑張ったってことなんだと思います。冬山で両方を氷の壁に挟まれてしまったら、もう生きていく気力なんてなくなっちゃいますから。生命があっただけでもすごいし、本当に良かったなと。僕も頑張っている人に『頑張れ』っていうのはちょっとあれだなって思うんですが、『よく頑張った』っていうのは、いいなあと思います」。
長澤も「よく頑張った」というセリフについてこう語った。「久美は頑張ったって言ってもらうために頑張っている人で、そこもひたむきで良いなと思いました。まだまだなんだけど、少しでも感じた達成感や嬉しさは、久美自身に響いてくるだろうと思っていたので、役を通してそれを見てもらえればと。スタッフの方の中には若い頃から一緒に仕事をしている人たちもたくさんいて、自分の成長を見ていてくれたりするので、私も『さっきの表情良かったよ』とか、ほめてもらえると嬉しいです」。
また、お互いに「よく頑張った」という点についても聞いてみた。長澤は「小栗くんは撮影中の鍛え方が本当にストイックで、横で見てて、ただただすごいなと。この人についていけば大丈夫だという貫禄すら覚えました」と小栗を絶賛。小栗も長澤について「久美ちゃんは芝居場所がスタジオだった時に、よく頑張ったなと思いました。スノーセル(紙の雪)って、ゴーグルを付けていても細かくて器官とかに入ってくるんですが、そんな中でずっとあんな芝居がやれたなんてすごいですよ」と、お互いに感心したよう。
仲良くインタビューに答えてくれたふたりは、過酷な撮影でも精一杯力を出し切ったという手応えを感じていた様子だった。雄々しい自然と対峙し、得たものはきっと大きかったに違いない。そう、『岳 ガク』には山の素晴らしさだけではなく、彼らが体現した人間のたくましさも目一杯映し出されているのだ。
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>小学館漫画大賞を受賞した石塚真一の人気コミック「岳 みんなの山」を、小栗旬、長澤まさみを迎えて実写映画化した『岳 ガク』が5月7日(土)より公開される。小栗は、高所恐怖症を克服し、主人公の山岳救助ボランティア・島崎三歩役を熱演。また、長澤まさみも、山岳救助隊の新人・椎名久美役で、小栗と共に雪山での撮影にトライした。そこでふたりにインタビューし、過酷だったロケの撮影秘話を聞いた。
【写真をもっと見る】小栗旬扮する島崎三歩の決死の救助シーンに感動!
『岳 ガク』の舞台は雄大な北アルプス山系。誰よりも山を愛する男・島崎三歩(小栗旬)は、山岳救助ボランティアをしながら、日々、登山者たちの命を救ってきた。北部警察署山岳遭難救助隊に新人女性隊員として配属された椎名久美(長澤まさみ)は、三歩や仲間たちと交流しながら過酷な試練を乗り越え、成長していく。
映画では『ロボコン』(03)以来、久しぶりの共演となったふたり。小栗は本作のオファーをもらった時「え?俺?」と、少し驚いたという。「原作を読んでいて、まさか三歩役が自分のところに来るとは思っていなかったので。もちろん、やります!って言いましたが」。小栗にとって三歩役は新たな挑戦だったようだ。「原作ものは何本かやってきましたが、今回ほど自分の外見とかけ離れたキャラクターはなかったので、外見を作ることは気にせずにやろうと思いました。でも、本作を見て、俺ってこんなふうに笑うんだ!と、自分でもびっくりしたんです。“ド”ストレートな言い方ですが、山が教えてくれたって感じがしました。頭で考えることはほとんどなく、山に行って、その日の気温や天候、風の強さや暖かさ、冷たさとかを感じ、そこで出てきた言葉に自分の体を動かしていこうと純粋に思っていたので。その結果、自分でも見たことのない表情が映像の中に出たなあと」。
長澤は久美役をオファーされた時、とても楽しみだったと言う。「脚本と原作をいただいて読んだら、山のことは全然知らないことだらけで、初めて知ることがたくさんあって。久美って役も、今まで演じてきた役とは違っていたし、自分自身も山について知っていきながら、一緒に成長していければ良いなと思いました」と語った。
三歩が登山者に対して、爽やかで包容力たっぷりの笑顔で「頑張れ」ではなく「よく頑張った」とねぎらうセリフが印象的だ。また、遭難して奇跡的に助かった登山者に「ありがとう!感動した。生きてた君に」と、称えるセリフにも思わず熱いものが込み上げる。小栗は言う。「実際山で遭難して、命があっただけでもよく頑張ったってことなんだと思います。冬山で両方を氷の壁に挟まれてしまったら、もう生きていく気力なんてなくなっちゃいますから。生命があっただけでもすごいし、本当に良かったなと。僕も頑張っている人に『頑張れ』っていうのはちょっとあれだなって思うんですが、『よく頑張った』っていうのは、いいなあと思います」。
長澤も「よく頑張った」というセリフについてこう語った。「久美は頑張ったって言ってもらうために頑張っている人で、そこもひたむきで良いなと思いました。まだまだなんだけど、少しでも感じた達成感や嬉しさは、久美自身に響いてくるだろうと思っていたので、役を通してそれを見てもらえればと。スタッフの方の中には若い頃から一緒に仕事をしている人たちもたくさんいて、自分の成長を見ていてくれたりするので、私も『さっきの表情良かったよ』とか、ほめてもらえると嬉しいです」。
また、お互いに「よく頑張った」という点についても聞いてみた。長澤は「小栗くんは撮影中の鍛え方が本当にストイックで、横で見てて、ただただすごいなと。この人についていけば大丈夫だという貫禄すら覚えました」と小栗を絶賛。小栗も長澤について「久美ちゃんは芝居場所がスタジオだった時に、よく頑張ったなと思いました。スノーセル(紙の雪)って、ゴーグルを付けていても細かくて器官とかに入ってくるんですが、そんな中でずっとあんな芝居がやれたなんてすごいですよ」と、お互いに感心したよう。
仲良くインタビューに答えてくれたふたりは、過酷な撮影でも精一杯力を出し切ったという手応えを感じていた様子だった。雄々しい自然と対峙し、得たものはきっと大きかったに違いない。そう、『岳 ガク』には山の素晴らしさだけではなく、彼らが体現した人間のたくましさも目一杯映し出されているのだ。
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