オリコンより(以下一部抜粋)
> NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(毎週日曜 後8:00~ 総合ほか)で上野樹里演じる江の3番目の夫、二代将軍徳川秀忠を演じる向井理が扮装 姿を初披露した。時代劇初挑戦で、初めてのちょんまげ姿に「違和感がある。変な感じ」と苦笑しながらも「秀忠の多面性を見せられたら」と意気込みは十分。 昨年ブームとなった朝ドラ『ゲゲゲの女房』に続いての同局看板ドラマへの出演に、「帰ってきた感じがあって楽しい。またあの生活に戻れた」と同局“凱旋” に充実感が漂う。
矢を射る演技も凛々しい!その他の扮装写真
朝ドラヒロインの夫から大河ヒロインの夫という、史上初のリレー出演を実現させた向井は「去年やってたぶん、現場に知ってる人が多い。大河ドラマという 名前は大きいけど、この時期にできてよかった」とニッコリ。勝手知ったる現場とはいえ、「座ったり、立ったりするのが多くて、慣れるのに時間がかかりまし た。日常的にきつかった」と、時代劇ならではの所作は初体験でそれなりに苦戦しているようだ。
今回、向井が演じるのは、家康の三男・竹千代として生まれ、のちの二代将軍となる秀忠。天下を統一した父の存在が常に大きくつきまとい、全てにおいて冷 め、家康への反発心や無力感に苦しみ重圧に押しつぶされていく。そんななかで出会った6歳年上の江との結婚を経て、天下を担う将軍へと成長していく様はこ れまでの歴史ドラマではほぼ描かれていない見どころだ。
脚本の田渕久美子氏は「現代に通ずる部分が、共感してもらえる一つ」といい、向井は秀忠について「ただ流されて生きていると思う。クールって言ったら聞 こえが良くて、何も興味がなく、関心がない人」と分析する。「だからこそ、やってて面白い」のだと。「名前を聞いたことのある武将の歴史(物語)っていっ ぱいあるけど、点と点があるだけで、間の線を脚本家が埋めることでキャラクターが固定されないというのがおもしろい」。
家康と三代将軍家光の陰に隠れがちな秀忠だが、向井は「二代目を継ぐ能力は長けてたと思う。政治的リーダーとして、最近ではその手腕を買ってる人も多い と聞いてる」とこれまでの秀忠像からの脱却も重要なテーマ。「家光を生んだのは秀忠と江。だから、あながち悪い武将じゃないなって思う。今までのイメージ を変えたい。秀忠という軸ありきで、遊びの触れ幅があるので、(役作りの)ハードルが高くていいなって思ってる」。
江とは、さまざまな場面でやりあうことになるが、向井は「江との出会い自体が最悪。今後もどれほど最悪があるか…。結婚まで一筋縄ではいかないです。真 逆の二人がぶつかる面白さと危うさがある」と不敵に笑う。ただ「真逆といいつつ、江とは本質的に似てるとこがある。感じてる部分が一緒だから、愛情が芽生 えたのかな」と、心情が重なる部分もあるという。
一方で、家康役の北大路欣也との関係は良い意味で複雑だ。「ネットで僕のことをいろいろと調べてきてくれて、大御所の方と思ってたけど気さくなんです。 父親役として嫌いにならないといけないのに、嫌いになれない…。相談にも乗ってくださって、アドバイスもくれるいいお父さんです」と、ドラマの展開と現実 のギャップに嬉しい悲鳴をあげる。
4月6日にクランクインしてから1ヶ月余り。「“ミスター大河”の石坂浩二さんも話を聞いてくださるし、ベテランの方も多くて楽しい」と朝ドラとは違う 楽しみを見出した。そして肝心の役作りにも気合が入る。「秀忠役は一貫性がないのが魅力的ですし、やりがいがある」と、これまで決して主役になることのな かった実在した男の生涯をどう主役級に昇華させるのか、向井に課せられたその重圧こそ秀忠に通じるものがあるのかもしれない。
“向井秀忠”は、第22回「父母の肖像」(6月12日放送)より登場する。
> NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(毎週日曜 後8:00~ 総合ほか)で上野樹里演じる江の3番目の夫、二代将軍徳川秀忠を演じる向井理が扮装 姿を初披露した。時代劇初挑戦で、初めてのちょんまげ姿に「違和感がある。変な感じ」と苦笑しながらも「秀忠の多面性を見せられたら」と意気込みは十分。 昨年ブームとなった朝ドラ『ゲゲゲの女房』に続いての同局看板ドラマへの出演に、「帰ってきた感じがあって楽しい。またあの生活に戻れた」と同局“凱旋” に充実感が漂う。
矢を射る演技も凛々しい!その他の扮装写真
朝ドラヒロインの夫から大河ヒロインの夫という、史上初のリレー出演を実現させた向井は「去年やってたぶん、現場に知ってる人が多い。大河ドラマという 名前は大きいけど、この時期にできてよかった」とニッコリ。勝手知ったる現場とはいえ、「座ったり、立ったりするのが多くて、慣れるのに時間がかかりまし た。日常的にきつかった」と、時代劇ならではの所作は初体験でそれなりに苦戦しているようだ。
今回、向井が演じるのは、家康の三男・竹千代として生まれ、のちの二代将軍となる秀忠。天下を統一した父の存在が常に大きくつきまとい、全てにおいて冷 め、家康への反発心や無力感に苦しみ重圧に押しつぶされていく。そんななかで出会った6歳年上の江との結婚を経て、天下を担う将軍へと成長していく様はこ れまでの歴史ドラマではほぼ描かれていない見どころだ。
脚本の田渕久美子氏は「現代に通ずる部分が、共感してもらえる一つ」といい、向井は秀忠について「ただ流されて生きていると思う。クールって言ったら聞 こえが良くて、何も興味がなく、関心がない人」と分析する。「だからこそ、やってて面白い」のだと。「名前を聞いたことのある武将の歴史(物語)っていっ ぱいあるけど、点と点があるだけで、間の線を脚本家が埋めることでキャラクターが固定されないというのがおもしろい」。
家康と三代将軍家光の陰に隠れがちな秀忠だが、向井は「二代目を継ぐ能力は長けてたと思う。政治的リーダーとして、最近ではその手腕を買ってる人も多い と聞いてる」とこれまでの秀忠像からの脱却も重要なテーマ。「家光を生んだのは秀忠と江。だから、あながち悪い武将じゃないなって思う。今までのイメージ を変えたい。秀忠という軸ありきで、遊びの触れ幅があるので、(役作りの)ハードルが高くていいなって思ってる」。
江とは、さまざまな場面でやりあうことになるが、向井は「江との出会い自体が最悪。今後もどれほど最悪があるか…。結婚まで一筋縄ではいかないです。真 逆の二人がぶつかる面白さと危うさがある」と不敵に笑う。ただ「真逆といいつつ、江とは本質的に似てるとこがある。感じてる部分が一緒だから、愛情が芽生 えたのかな」と、心情が重なる部分もあるという。
一方で、家康役の北大路欣也との関係は良い意味で複雑だ。「ネットで僕のことをいろいろと調べてきてくれて、大御所の方と思ってたけど気さくなんです。 父親役として嫌いにならないといけないのに、嫌いになれない…。相談にも乗ってくださって、アドバイスもくれるいいお父さんです」と、ドラマの展開と現実 のギャップに嬉しい悲鳴をあげる。
4月6日にクランクインしてから1ヶ月余り。「“ミスター大河”の石坂浩二さんも話を聞いてくださるし、ベテランの方も多くて楽しい」と朝ドラとは違う 楽しみを見出した。そして肝心の役作りにも気合が入る。「秀忠役は一貫性がないのが魅力的ですし、やりがいがある」と、これまで決して主役になることのな かった実在した男の生涯をどう主役級に昇華させるのか、向井に課せられたその重圧こそ秀忠に通じるものがあるのかもしれない。
“向井秀忠”は、第22回「父母の肖像」(6月12日放送)より登場する。