cinemacafe.netより(以下一部抜粋)

>映画『岳 -ガク-』が5月7日(土)に公開初日を迎え、都内劇場で行われた舞台挨拶に主演の小栗旬に長澤まさみ、佐々木蔵之介、渡部篤郎、石田卓也、片山修監督が顔を揃えた。

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石塚真一による、マンガ大賞受賞作を実写化した本作。山をこよなく愛する山岳ボランティアの島崎三歩(小栗さん)と、山岳救助隊、そして登山者たちの交流を通じて山の面白さと美しさ、そして時に人間に牙をむく自然の厳しさを描き出す。

およそ3か月にわたって山にこもって撮影されたが、その前には過酷なトレーニングも行われた。小栗さんは「最初に監督と一緒に登った八ヶ岳はすごかったです。5メートル先が見えなくて…遠くから徐々に人の影が見えてくるのが本当に嬉しくなるんです」と雪山の厳しさを身を持って感じたよう。「山の上で摂る食べ物、飲み物は違う味がするんです。登ってから食べるカップラーメンは本当においしい! 何なんでしょうね? とにかくうまいんです」としみじみと語った。

長澤さんはここ数日、映画のプロモーションで毎日のように各局の番組に出演していたが「やっと初日を迎え、みなさんにお届けすることができて嬉しい」と満面の笑みで初日を迎えた喜びを語った。

この日、キャスト陣は次々と撮影時のエピソードを披露。佐々木さんは山岳救助隊の隊長役だが「隊長はそんなに登らず、基本的に基地で指示を出し、報告を待ってまして…」(佐々木さん)と苦笑い。小栗さんによると「隊長はヘリで迎えに来るシーンで初めて山に触れて、隊長なのに『すごい景色だなぁ』って写真を撮ってました」とのこと。

また、夏山にハイキングに来た男性とのシーンの撮影について、小栗さんは「あの日のまさみちゃんはメッチャ怖かった! すごくプリプリ怒ってて、石田くんと『怖いね』と話してました」と証言。これは、長澤さんがそれだけ役に入り込んでいたという証…? 何があったのかと尋ねられた長澤さんは、「軽装で登ってくるのが悪いんです!」と怒気を発しながら答え、会場は笑いに包まれた。

他にも、長澤さんと石田さんがヘリコプターに乗るシーンでは山の上をグルグルと40~50分ほど旋回していたそうで「吐きそうになってました」(石田さん)、「2人ともガマン大会みたいになって、絶対に『無理です』って言わない戦いを繰り広げていた」(長澤さん)とか。役の上でこのヘリコプターを運転しているのが、エアレスキューパイロット役の渡部さん。もちろん、実際には運転はしていないのだが、何とも居心地が悪そう…。渡部さん自身はプライベートで山に登ることもあり、原作のファンだったそうで「本当は佐々木さんの役(=救助隊隊長)がやりたかった(笑)」とボヤく一幕も。さらに役作りについて聞かれ「日焼けサロンに行って色を黒くしました」など飄々とした口調で語り会場の笑いを誘っていた。

監督は本作の魅力を「人間ドラマ、心と心の通い合い」にあると強調。小栗さんも「僕らが山に向き合ったということが見ていただけると思うし、生きる勇気が伝わると思います」と胸を張った。

『岳 -ガク-』は全国東宝系にて公開中。



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